落語、YouTube制作、SNS運用と「できること」は増えた。「本当にやりたいこと」をこの町で探したい。【山田大詞さん/地域おこし協力隊】 - 地域商社こゆ財団|宮崎県新富町

お問い合わせ

落語、YouTube制作、SNS運用と「できること」は増えた。「本当にやりたいこと」をこの町で探したい。【山田大詞さん/地域おこし協力隊】

落語、YouTube制作、SNS運用と「できること」は増えた。「本当にやりたいこと」をこの町で探したい。【山田大詞さん/地域おこし協力隊】

2026年7月1日、こゆ財団に新しいメンバーが加わりました!文化会館MIRISEプロジェクトの一員として活動することになった、地域おこし協力隊の山田大詞(やまだ・たいし)さんです。

山田さんは、大学時代に出会った落語をはじめ、テレビ制作会社でのAD職やYouTubeチャンネル運営、企業のSNS運用など、さまざまな仕事や活動を経験してきました。「できること」は増えても、これは「本当にやりたいこと」なのか?と自問自答を続けてきたといいます。そんな山田さんのこれまでの歩みと、新天地である新富町との出合い、これから目指すことについて伺いました

お笑い好きから始まり落語に出会う

▲大学時代、落語研究会での公演の様子

京都府南丹市出身の山田さん。子どもの頃からお笑いが好きで、大学では落語研究会に所属しました。

もともとは漫才に興味がありましたが、大学にはお笑いサークルがなく、「漫才もできるよ」と勧誘されて落語研究会へ入部。

老人ホームや公民館などで公演を重ねる中で、目の前のお客さんの反応を直接感じられる面白さに惹かれていきました。

「お客さんが笑ってくれた時の一体感が好きなんです」

大学時代には落語に打ち込み、「全日本落語選手権・策伝大賞」の全国大会で決勝に進出し、岐阜市長賞を受賞しました。

大学卒業後は、東京のテレビ制作会社へ就職。好きだったお笑いや落語とは異なる形で、番組制作の世界へ進みます。

番組制作の現場で気づいた、人前に立つことの楽しさ

テレビ制作会社ではADとして番組制作に携わりました。

忙しい現場の中で、山田さんが最も楽しいと感じていたのは、意外にも番組づくりそのものではなく、収録前に観覧客を盛り上げる「前説」でした。

お客さんの反応を見ながら言葉を変え、会場の空気をつくっていく。その空間は、大学時代に感じていた「人前で表現する楽しさ」を思い出させるものでした。

テレビ制作会社を退職した後は、大学時代の仲間でお笑い芸人の「春とヒコーキ」ぐんぴぃさんのYouTube「バキ童チャンネル」の立ち上げに関わることになります。

企画、撮影、編集、投稿、運営…。

裏方としてさまざまな役割を担い、チャンネルが成長するにつれて、企業のYouTube運営やSNS運用などにも仕事の幅が広がっていきました。

しかし、できることが増えていく一方で、山田さんの中には次第に違和感が生まれていきました。

「できることと、本当にやりたいことって、同じじゃないんじゃないか」

結果は出せても、心から夢中になれている感覚がない。仕事や環境を変えながら、自分に合う道を探し続けていました。

「ここで活動してみたい」と思えた新富町

▲大学時代、落語研究会での公演の様子

そんな中、大学時代の友人から声をかけられ、再び落語の公演を行うようになります。

ある地域での公演で、90歳を超える女性から「都心まで観に行けなくなったけれど、ここで落語を観られて嬉しい」と声をかけられました。その言葉に、山田さんは地域で表現することの意味を改めて感じたといいます。

こゆ財団MIRISEプロジェクトのプロデューサーを務める藤澤さしみさんとは、大学の先輩・後輩という縁もあり、以前から連絡を取り合っていました。そんな中、4月に開催された「新富ひょうげんの学校」に参加したことが、新富町との出会いにつながります。

そこで感じたのは、新富町特有の空気感でした。

「田舎だからこその余白があって、人との距離も近い。肩肘張らずに人と関われる雰囲気がすごく心地よかったんです」

そんな新富町の人や空気感に魅力を感じ、「この町で活動してみたい」という思いが芽生えたといいます。

人が集まり、つながる場所をつくりたい

山田さんがこれから目指しているのは、単に落語を続けることでも、企画の仕事だけを極めることでもありません。

その先にあるのは、「人が集まる場所をつくること」です。

東京で暮らしていた頃、山田さんは会員制のコミュニティスペースに通っていました。職場や家族とは異なる人とのつながりが生まれる場所だったといいます。

運営を担っていた方が新たな道へ進む際には、そこに集う人たちで寄せ書きや動画をつくり、サプライズで送り出したことも。そこで感じたのは、立場や肩書きに関係なく、人と人がつながり、誰かの新たな一歩をみんなで応援できる場のあたたかさでした。

「こういう場所を自分でもつくりたい」

そんな思いから、将来はさまざまな人が集まり、新しい出会いやつながりが生まれるような場をつくることも、ひとつの目標にしています。

落語、テレビ、YouTube、SNS。
一見ばらばらに見える経験も、振り返ればすべて「人に届けること」につながっています。

これまで何度も挑戦し、選択しながら、自分に合う場所を探してきた山田さん。

これからは新富町でMIRISEメンバーの一員として、イベントの企画や運営、文化を通じた地域との関わりなど、これまで培ってきた経験を生かしながら、人と人が出会い、つながるきっかけを少しずつ新富町の中でつくっていきます。

新富町で始まった新たな挑戦が、これからどのような景色を生み出していくのか、今後の活躍が楽しみです。

▶︎MIRISEプロジェクトについて

▶︎地域おこし協力隊について