「この町からスターになる!」ヒーローに憧れた俳優の新たな舞台は新富町に。【吉行翼さん/地域おこし協力隊】 - 地域商社こゆ財団|宮崎県新富町

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「この町からスターになる!」ヒーローに憧れた俳優の新たな舞台は新富町に。【吉行翼さん/地域おこし協力隊】

「この町からスターになる!」ヒーローに憧れた俳優の新たな舞台は新富町に。【吉行翼さん/地域おこし協力隊】

2026年7月から地域おこし協力隊としてこゆ財団に入社し、文化会館MIRISEプロジェクトの一員として活動を始めた吉行翼さん。

これまでは東京を拠点に、俳優として舞台やコント、アクションなど、さまざまな表現活動の経験を重ねてきました。新富町へ移住した今、「この町からスター俳優になる」と意欲を示します。そんな吉行さんが俳優を目指した原点から今の想い、今後の目標までを聞きました。

ヒーローへの憧れから始まった、俳優への道

▶︎2021年 劇団はりねずみのパジャマの舞台『カーボーイ』

吉行さんが俳優を目指す原点には、幼い頃から大好きだった仮面ライダーなどの特撮ヒーローがあります。ヒーローの真似をして遊ぶほど夢中で、当時は好きな作品に関わる仕事がしたいと、玩具メーカーへの就職を考えたこともあったそうです。

中学生まではサッカー部に所属していましたが、高校では「これまでとは違うことをやってみたい」と演劇部に入部。そこで実際に演じる楽しさを知ったことで、ヒーローへの憧れも「作品に関わりたい」から「自分が演じる側になりたい」へと変わっていきました。これをきっかけに、俳優を志すようになります。

俳優を目指すなら、演劇やエンターテインメントが集まる東京で学びたい。そう考え、演劇活動が盛んな大学を調べる中で目標にしたのが早稲田大学でした。高校時代に生徒会長や演劇部で活動した経験を活かし、自己推薦で現役合格。大学では「早稲田大学演劇研究会」に所属しました。

本気で演劇に向き合う仲間たちに囲まれ、厳しい稽古に明け暮れる日々。大学進学を機に上京し、吉行さんは本格的に芝居の世界へと踏み込んでいきました

演劇、コント、アクション。自分の表現を探し続けた東京での日々

2018年早稲田大学演劇研究会の舞台『深夜おてんしょん会議』

大学で演劇を続ける中、吉行さんの転機となったのが、劇団「はりねずみのパジャマ」との出会いでした。

公演を観て衝撃を受け、オーディションを経て客演。その後、声をかけられ、正式に活動へ加わりました。この劇団が、のちの「ダウ90000」です。

舞台演劇だけでなくコントにも取り組み、コロナ禍を挟みながら2〜3年ほど活動。一方で、吉行さんの中には、幼い頃から抱き続けていた「アクションをやりたい」という思いがありました。

そこでアクションスクールへ通い始め、ウルトラマンのスーツアクターとして活躍する岩田栄慶さんと出会います。

単に格好いい動きを見せるのではなく、「なぜこの人物はこう動くのか」と役の背景や精神まで掘り下げて芝居をつくる。その姿勢に大きな影響を受け、吉行さんにとって岩田さんは「師匠」と呼べる存在になりました。

さらにアクションを学ぶため、アクションチーム「B.O.S-Entertainment」に所属。ヒーローショーやテレビのアクション現場などで経験を積みます。

しかし、専門的な技術や高い身体能力が求められるスタントの世界に触れる中で、自分が本当に目指したいものが少しずつ明確になっていきました。

それはスタントマンとして技術を極めることではなく、俳優としてアクションを表現すること。

さまざまな表現に挑戦しながら、自分自身の進む道を模索し続けました。

約8年過ごした東京を離れ、新富町へ

自分の進む道を模索していた頃、吉行さんに新たな転機が訪れます。

父親の知人を通じて知った、宮崎県新富町で進められていたMIRISEプロジェクトでした。

地元・宮崎県での取り組みだったこともあり興味を持ち、芸術祭や短編映画の撮影などに参加。そこで出会ったのは、「芸術でまちを盛り上げたい」と本気で動く人たちでした。

新しいことに挑戦しようとする人たちの熱意と、それを受け入れる町の環境。何度か新富町を訪れ、人と関わる中で、「ここなら何か面白いことができるかもしれない」と感じるようになります。

一方で、約8年間過ごした東京を離れることに迷いもありました。

東京には、舞台や映画などのエンターテインメントに触れられる環境があり、これまで築いてきた人とのつながりもあります。

しかし当時は、俳優として思うように前へ進めず、伸び悩みを感じていた時期でもありました。このまま東京で活動を続けるのか。それとも、環境を大きく変えて新しい挑戦をするのか。

東京を離れることへの迷いはありながらも、周囲からの後押しもあり、新たな環境に飛び込むことを決意。2026年7月、地域おこし協力隊として新富町での活動をスタートしました。

新富町からスターに。そして、いつか新しいヒーローをつくる。

東京では、自分自身で仕事やチャンスをつかみ、「一人で頑張る」という感覚が強かったという吉行さん。

新富町では、演劇やダンス、音楽など、それぞれ異なる分野を持つ仲間たちと、一緒に一つのものをつくることができます。

プロジェクトを動かす人たち自身が誰よりも熱意を持ち、同じ方向を向いて挑戦する。そんな環境の中で、「みんなで頑張れること」に新たなやりがいを感じています。

そして、新富町で活動を始めたことで、新たな目標も生まれました。それは、俳優として芝居を続けながら、「新富町から生まれた俳優」としてスターになり、その先に描いているのが、「新富町ならではのヒーローを生み出す」こと。「幼い頃に憧れた存在を、今度は自分が地域から発信していきたい」と語る吉行さん。

これまで培ってきた芝居やアクションの経験を活かし、「子どもたちが夢中になり、その姿を通して大切なことを伝えられるようなヒーローをつくりたい」と考えています。

また、自分一人が活躍するだけではなく、歌やダンス、芝居など、それぞれの得意分野を持つ仲間たちが活躍できる舞台をつくることも目標の一つです。

幼い頃、ヒーローに憧れたことから始まった俳優への道。

演劇、コント、アクションとさまざまな経験を重ね、その挑戦の舞台は東京から新富町へと移りました。

俳優としてスターを目指しながら、仲間とともに新しいエンターテインメントを生み出していく。そんな吉行さんの新たな挑戦は、すでにここ新富町で始まっています。