1000年後の新富町を、粘土と演劇でつくる。中高生が未来を想像した「しんとみ学び塾」 - 地域商社こゆ財団|宮崎県新富町

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1000年後の新富町を、粘土と演劇でつくる。中高生が未来を想像した「しんとみ学び塾」

1000年後の新富町を、粘土と演劇でつくる。中高生が未来を想像した「しんとみ学び塾」

2026年8月19日(水)、富田小学校で、新富町教育委員会が主催する教育プログラム「しんとみ学び塾」が開催されました。

「しんとみ学び塾」は、新富町内の中学生と宮崎県内の高校生が、学校や学年の枠を越えて交流しながら、進路やまちづくりについて学び、自分たちの未来を思い描くプログラムです。

MIRISEは、8月19日(水)午後のプログラムにゲスト講師として参加。
「まちとわたしの未来を想像する」をテーマに、参加した中高生たちと、粘土や身体を使って未来の新富町を形にするワークショップを行いました。

MIRISEでは、映画、舞台、イベント、ショートドラマなど、さまざまな創作活動を通して、新富町で「つくる人」を増やす取り組みを進めています。
今回のワークショップでは、新富町の中高生と一緒に、正解のない未来を自由に想像し、一人ひとりのアイデアを仲間とつなぎながら、一つの表現へと育てていきました。

「手」と「身体」で、未来を表現する

約2時間のワークショップは、大きく二つのパートに分けて実施しました。

前半は、粘土を使って「手で表現する」時間。
後半は、完成したまちから物語を生み出し、演劇として「身体で表現する」時間です。

頭の中に浮かんだイメージを、まずは自分の手で形にする。
そして、仲間のアイデアと組み合わせ、言葉や動き、物語へと広げていく。
参加者は二つの創作を通して、「想像すること」と「みんなでつくること」に挑戦しました。

粘土でつくる、1000年後の新富町

テーマは、「1000年後の新富町」です。

数十年後ではなく、何百年、何千年も先の未来。
そこに暮らす人たちは、どのような生活を送り、どのようなまちをつくっているのか。

新富町では、古墳や埴輪をはじめ、過去の暮らしを伝えるさまざまな文化財が発見されています。
現代を生きる私たちが、残されたものから当時の暮らしを想像するように、未来の誰かが目にするかもしれないまちを、自分たちの手でつくってみる。
そんな呼びかけから、グループごとのまちづくりが始まりました。

初めは、粘土を前に少し戸惑いながら手を動かしていた参加者も、形が生まれるにつれて、少しずつアイデアを口にするようになりました。
粘土に加えて、ビーズやモールなどの素材も使いながら、一人ひとりの発想を思い思いに形にしていきます。

ロボットがまちを歩いている未来。
今ある店や施設が、想像もつかないほど進化した未来。
かわいらしい埴輪が、まちのあちこちに並ぶ未来。

現在の新富町の風景や文化と、自由な発想が組み合わさり、グループごとに個性あふれる、色とりどりの「1000年後の新富町」が完成しました。

未来のまちから、演劇をつくる

後半は、粘土でつくったまちを出発点に、「身体で表現する」演劇づくりに挑戦しました。

二つのグループが一つのチームになり、まずは、それぞれがつくったまちについて説明し合います。

どのようなものがあるのか。
何が特に印象に残ったのか。
二つのまちには、どのような共通点や面白い違いがあるのか。

対話を重ねながら、物語の種を探していきました。

そこから、二つのまちをつなぐストーリーを考え、登場人物や配役、動き、セリフを決めて、一つの短い演劇にしていきます。
各チームにはMIRISEのメンバーが一人ずつ加わり、参加者のアイデアを引き出しながら、作品づくりを進めました。

誰かが出した小さなアイデアに、別の誰かが新しい設定を加える。
そこから登場人物が生まれ、出来事が生まれ、思いもよらなかった物語へと発展していく。
参加者は次々と意見や配役を出し合い、限られた時間の中で、自分たちだけの演劇をつくり上げました。

最後には、チームごとに作品を発表。未来の新富町を舞台にした、奇想天外でユーモアあふれる物語が次々と披露され、会場は笑いと拍手に包まれました。

一人の想像が、みんなの創造へ

ワークショップの始まりには、初めて会う人や慣れない表現に緊張している様子も見られました。
しかし、粘土をこね、互いのまちを見せ合い、演劇をつくる中で、一人ひとりの表情や動きが柔らかく、明るくなっていき、MIRISEのメンバーと参加者、そして参加者同士の距離は少しずつ縮まっていくことを実感しました。

最初から大きなアイデアや、完成された答えが必要なわけではありません。
手を動かす中で生まれた何気ない形や、誰かがふと口にした一言が、別の人の発想と結びつき、やがて一人では思いつかなかった作品へと育っていきます。

それは、まちづくりも同じかもしれません。

「こんな未来になったら面白い」という一人の想像が、誰かとの対話を通して、みんなで形にする創造へと変わっていく。
その積み重ねが、いつか本当に未来のまちを動かしていくかもしれません。

「つくる」ことから、まちと自分の未来を考える

今回のワークショップでは、未来について言葉だけで話し合うのではなく、粘土や演劇を通して、まだ存在しない景色を実際に形にしました。

自分の考えを表現すること。
仲間の発想を受け取り、さらに膨らませること。
一人ではつくれないものを、誰かと一緒につくり上げること。

こうした体験は、参加者が自分自身の可能性や、地域との関わり方を考える一つのきっかけになります。

未来は、誰かから与えられるものではなく、自分たちで想像し、つくっていくもの。

MIRISEプロジェクトはこれからも、子どもから大人まで、誰もが自由に想像し、誰かと一緒に表現へ踏み出せる機会を、新富町の中につくっていきます。

「つくるからはじまる」

今回生まれた色とりどりのまちと物語が、参加した中高生たちにとって、自分と新富町の未来を思い描く小さな種となることを願っています。

開催概要

企画名
しんとみ学び塾

開催日
2026年8月18日(火)・19日(水)
※MIRISEプロジェクトは8月19日(水)午後のプログラムに参加

会場
富田小学校

主催
新富町教育委員会

参加者
新富町内の中学生・宮崎県内の高校生

MIRISE実施プログラム
「まちとわたしの未来を想像する」
粘土による1000年後のまちづくり/完成したまちを題材とした演劇づくり・発表

お問い合わせ

MIRISEプロジェクト
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構
TEL:0983-32-1082
MAIL:info_mirise@koyu.miyazaki.jp