地域おこし協力隊

地域おこし協力隊

<Profile>
宮崎県宮崎市出身。
大学進学を機に東京へ移住。大学院修了後に都内の先進医療に関する研究開発等を行う企業に約2年在籍。
2019年4月に宮崎県新富町の地域おこし協力隊の制度を活用し新富町へ移住した。

医療のスキルを活かした関わり方

—岩本さんは、地域おこし協力隊としてどのような取り組みをしているのですか?

岩本:前職の医療に関するスキルを新富町の食に活かそうと取り組みをしていこうとしています。

美味しい料理や見た目がおしゃれな料理というのはすでに多くありますが、食材の効果・効能にも着目し、これまで光を当てられてこなかった食材を製品化し全国にPRしたいと考えています。

—健康食品やサプリメントということですか?

岩本:健康食品ともサプリメントとも異なります。

もっと「食」というものを大切にしたいと考えていて、美味しいのはもちろん、しっかりと咀嚼してお腹も満足できるような製品を作りたいですね。

まずは、簡単に摂取できるお菓子やドリンクから開発していこうと動いている最中です。

東京で刺激を受けた地元の財団

—そのようなチャレンジをしていくにあたり、新富町を選んだ理由は何ですか?

岩本:きっかけは、東京で参加したこゆ財団のイベントです。

その中で、こゆ財団の取り組みについて感銘を受けたのはもちろんですが、メンバー全員の人柄にも惚れ込み、新しいチャレンジの場を新富町に選びました。

—以前から宮崎県に帰ってこようという考えはありましたか?

岩本:大学生の時から、いつかは宮崎に戻ってきたいとは考えていましたが、具体的な時期や宮崎でやりたいことも決まっていなかったので、本当に漠然とした想いしかなかったです。
新富町のこと、地域おこし協力隊の制度を知ったことで「今しかない!」と直感。
4月に移住してからは、もっと新富町を知りたいと思うようになり、人との出会いも大切にしています。

航空自衛隊があるから見れる景色

—移住して気付いた新富町の良さはありますか?

岩本:人柄が温厚で、自然が豊かということは当たり前ですが、私が一番感動したのは、新富町にある温泉施設「サン・ルピナス」でのこと。

19時頃、露天風呂に入っていて空を見上げると、綺麗な星空が広がっていました。
星を眺めていると、遠くから「ゴォォー」っと言う大きな音と共に、上空を戦闘機が何機も飛んでいったのです。

あれは絶景!

星空と戦闘機を一緒に露天風呂で眺めるという体験は今までしたことがありませんでしたので感動しました。

地元の方から毎週月曜・火曜は夜間に戦闘機が飛ぶという情報を聞いたので、今後もそのタイミングを見計らって行きたいと考えています。

他にも、時間の流れが穏やかでストレスを感じることがほとんどないというのも良さの1つですね。

ストレスフリーで広がる世界観

—戦闘機と星空を眺められる温泉は珍しいですね。ストレスを感じにくいことで仕事に変化はありましたか?

岩本:これから新たにチャレンジする企画を立てるときに、より柔軟な発想ができているという実感があります。

将来的には、こゆ財団の力を借りながらも依存しすぎず自分自身が独立して収益を上げられるよう成長したいと考えているので、そのための企画も今後練っていきたいですね。

—今後、事業を拡大していく中でどのような人材が新富町に必要だと思いますか?

岩本:私自身は医療の分野でスキルを身につけてきたので、食品の分野に詳しい方。例えば食品加工会社で製品開発や研究をおこなってきた方が近くにいると嬉しいですね。

そのような人と一緒に新富町で新しい製品開発を行い、全国に発信していきたい!

都会には発信力やスピード感などのメリットがあり、地域には素材の良さや人とのつながりなどのメリットがある。

双方のメリットをうまく活かして事業を確立させていけるようにこれからも日々食材に目を向けながら企て続けていこうと思います。