地域おこし協力隊としてアートをテーマとしたチャレンジをしている甲斐さんに活動のこと、財団のことをお聞きしました。
地域おこし協力隊に応募したきっかけはなんですか?
“ローカルシフトアカデミー”という、地域課題と自分のやりたいことをミックスして何か事業を起こそう、起業しようというプログラムがありまして、そこに参加したのがそもそもきっかけですね。
周りがその起業、自分のやりたいことの事業化というところを目指していて、参加して見聞きしているうちに自分でもやってみようかと。本当に最初は何も考えてなかったんですけど、じゃあアートとして何かできないかなということを考え始めました。
新富芸術祭を担当するきっかけはなんですか?
こゆ財団として計画していたところもありますが、そこに僕は“ローカルキュレーション”という、地域の魅力をアートを通じて発信するということを自分で計画していましたので、まずそこが重なってじゃあ僕も芸術祭やらせてほしい、立ち上げたいというところが重なって。本当に色々な要素が重なって、芸術祭っていうところにつながっていますね。
僕はこれまで、絵画だったり簡単な絵と立体作品などの作品制作はやってきたんですけど、新富芸術祭を立ち上げるっていうのは、“絵が描けたから、作品が描けたから”できるものじゃないので、この芸術祭はまさにチャレンジだなというのを日々感じています
新富芸術祭を通じて実現したいことはなんですか?
新富芸術祭っていうところが、地域の営みや暮らしがアートというコンセプトを持っていたり、合い言葉を「ありがとう」としているんですね。
それでアートと感謝の観点から地域を見たときに、すごく魅力的なものってあるんじゃないかって。そういうことを伝えたいと思います。
こゆ財団としては強い地域経済を作るというところもあって、それは芸術祭を続けていくには必要な観点だと思います。僕としてはまだまだアートとかそういうことが表現の域からは出ないんですけど、経済だったりお金だったりそういうことを生むっていうのは、やっぱり今後必要なことだと思うので、何か新しいものを生み出すことはやってみたいなとは思っています。
こゆ財団からはどのようなサポートを受けましたか?
僕自身があんまり考えなしにやってみようって飛びつくタイプなんですけど、その辺りはこゆ財団の職員、スタッフがわりと管理してくれます。僕も「ここが困ってます」という発信は必要なんですけど、そこにちゃんと相談に乗ってくれ、必要であればミーティングなり面談をして・・と、そういうところはけっこう安心感はあるかなと思っています。
チャレンジするフィールドとしての新富町はどのような印象ですか?
この新富町という場所、フィールド自体がいろいろな要素を含んでいるので、フィールドとしてはすごく魅力的だなと思います。例えば、自分がこれをやりたいとしてここに最初は来たとしても、それが思わぬところにつながるっていうのは、この先もすごく広がるんじゃないかなというのは予感しています。
新富町は本当に魅力的な場所のひとつだと思います