お知らせ

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こゆ財団が開催しているオンライン対談。
メンバーは、ユニリーバ島田さん、ライジングフィールド軽井沢の森さん、地域商社こゆ財団の齋藤です。
三者とも精力的に仕事を進めていく中で、「ワ―ケーション」に焦点を当てながら語り合います。自分の働き方を、自分自身で見つめ考え直す時代が来ているのかもしれません。

■開催:2020年8月24日(月)11:00〜12:30 オンライン開催
■対談テーマ:企業のワーケーション活用方法、個人の副業方法を学ぶ
■オンライン動画コチラから
■ゲスト講師:森和成氏 (ライジングフィールド軽井沢 代表)、島田由香氏(ユニリーバ・ジャパン、「Team WAA!」代表)
■モデレーター:齋藤潤一(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 代表理事)
■ファシリテーター:高橋邦男(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 執行理事)

ワーケーションとは?

ワーケーションとは、普段と違う地方やリゾート地で働きながら観光をすること。
もともとは労働力不足解消のためにスタートしたものです。
このままいくと、日本の生産年齢人口が2060年にピークの半分に。この状況をどうにか打開しよう、というところからスタートしました。
新型コロナウィルスが世界的に流行していることもあり、現在国内での滞在型観光の需要は増加しています。

メリットとしては、
・モチベーションや集中力アップ
・長期休暇の取りやすさ
・自律的、自己管理的な仕事できる
・違う場所で働くことで創造性が増す
・家族と過ごす時間や育児の時間が増える

という面が挙げられる一方、課題としては、
・休日と仕事の境目がない
・結果的に仕事時間が増える
・休憩中も仕事を押し付けられる
・社内の人事評価や昇進が心配
・出社をしない為、孤独感や疎外感を感じる

という声が挙げられています。
(参考:https://www.jalan.net/news/article/491449/)

自分の気持ちと向き合って、より良い人生を!

「これからどんな人生を送っていきたいのか、自分の心の声に耳を傾け、その声に素直に行動してほしい。全ての人に豊かな人生を送ってもらいたい」。
そう話すのは、ユニリーバ・ジャパンの島田由香さんです。現在「Team WAA!」代表も務めていらっしゃいます。

自身が2週間のワーケーションを経験した島田さんは、
「自分の人生の中で大きな意味を持つ2週間だった。自然の中で行うワーケーションはウェルビーイングにとても良い。ワーケーションで感じる課題は在宅の課題と同じ部分も多く、それならば自然の中でやった方がリラックス効果もあり非常に良いため、ぜひ検討してほしい」

と視聴者に語りかけます。

五感を使ってまず感じ、その感じたことを考えるのが大切であり、自然の中ではそれが可能なためワーケーションはよい効果があるのだという島田さんの話に、森さん、齋藤も大きくうなずきます。

テレワーク中は本当に動かず、日によっては1日に48歩しか歩かなかったという島田さん。テレワーク中体感覚を全く使用せず、こうやって人間は退化していくのだと感じたと言い、その状態の解消にもワーケーションはもってこいだったようです。

「もっと楽に過ごしていいんだ、というのをワーケーションで感じてほしい。私の話を聞いて悶々としている人は自分の気持ちと向き合えた証拠。その声に耳を傾けて」

と訴える姿が印象的でした。

自分の幸せとは何か、生き方を見直してみよう

「生き方を見直す時代が来ているように思う。自分がどういう状態なら幸せなのか、自分らしさとは何なのかを追い求めていく必要がある。自分を見失った状態で働くのではなく、自分らしく働いて社会に貢献、それが回りまわっていつか自分に返ってくるので、その切り口としてワーケーションを利用してみては」

ライジングフィールド軽井沢の森さんはそう語ります。

ワーケーション中にどんどん頼まれる仕事のうち、やらないものはやらない、という線引きは必要と言います。ワークとバケーションのバランスは自分で選択していくことなので、メリハリを大切にすればいい、という発言が印象的です。

「都会にいると建物の中に常にいるため守られているが、自然の中だと様々なことを自分で察知する。自然の中では感性が磨かれていくからインプット力が磨かれ、それがアウトプット力に繋がっていく」

という発言に納得をした視聴者も多いのではないでしょうか。

自分が何を恐れているのか、何が問題だと思っているかを書き出してみるのはどうだろうかという森さんの発言に島田さんが賛同し、対談は大いに盛り上がりました。

ワ―ケーションによって新たに気付く「感謝」があるかもしれない。

「ワーケーションのデメリットにどうしても目が行きがちだが、メリットにも目を向けてほしい」
ワーケーションによって都会を離れることで逆に都会の環境のありがたさに気付いたりする瞬間があるはずだと、こゆ財団・齋藤は語ります。物事を俯瞰してみることは大切で、これは働き方改革に繋がっていったりするのです。
自分の責任で自分で行動し、周りがどう見るかではなく自分がどうしていきたいかを考えようという齋藤の言葉に、島田さんも森さんも大きく賛同していました。

視聴者の皆さんからのコメントも多く寄せられました。
なぜワーケーションができないのか、という問いかけに対する意見の中で印象的だったのは、
「そういう体質だから」
という意見に対する島田さんの反応です。

コロナが流行しなければテレワークすら許可されなかった会社の体質があるため、ワーケーションは無理だと思う、バケーション=遊び=悪だという印象がありそうだ、という意見を聞いた島田さん。
「遊び=悪なんてそんなのおかしい、発明は遊びからしか生まれない!」
と激昂し、島田さんの心の熱さを感じる一幕でもありました。

今回の対談で視聴者の方もいろいろと考えることが多かった様子です。
対談でも何度も出たとおり、働き方を考えることはどう生きたいかを考えることに最終的に繋がっていくのではないでしょうか。
人生の大部分の時間を占める「労働」。全ての人が自分らしく、幸せな人生を送るために、一度立ち止まって働き方を考える時期が来ているのかもしれませんね。