ワーケーションや企業研修が増加。地方創生マルシェで商店街再生へ

一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(宮崎県児湯郡新富町、代表理事:齋藤潤一、以下こゆ財団という)が主催する地方創生マルシェ「こゆ朝市」は、2017年11月の新富町商店街で開催から1周年を迎えました。開催当初は閑散としていた商店街ににぎわいをつくり、現在では町民と町外から訪れる起業家やUIJターン者が交流する場となっています。

これは、長く新富町内で開催されてきたマルシェを引き継ぎ、こゆ財団が2017年5月からリニューアルして開催しているものです。それまでは新富町文化会館前の広場で開催していましたが、2017年11月から新富町商店街に移転。町の中心部ににぎわいをつくるチャレンジを続けています。

特徴:地元小中学生から上場企業ビジネスパーソンまで多様な人財で賑わう

地元の農産物やグルメ、工芸品などを集めた朝市やマルシェは各地で多数開催されています。新富町のある児湯郡(こゆぐん)には、140回以上の開催数を誇り、全国から視察者も訪れる有名な「トロントロン軽トラ市」(川南町)もあります。

そうした中での「こゆ朝市」の特徴は、「多様な人材が出会う場」であること。出会いとは、新しいヒト・モノ・コトのすべてとの出会いを指します。

「こゆ朝市」は、毎月一日3時間だけの短いイベントで、集客も最大約500人(夏季限定の「こゆ夜市」は約1,000人)ほどと、規模は決して大きなものではありません。

県外や都心部から訪問客も
一方で、商店街に集まる人は多彩です。町内外から集まる出店者はもちろんのこと、とれたての野菜を販売しに来た地元農家から、東京在住の起業志望者、UIJターン希望者、地方創生の研究に訪れている大学生や教育関係者、新しい働き方を研究している上場企業のビジネスパーソンにいたるまでが、小さな商店街に集まっています。

ここに商店街の店舗や、地元の小・中学生、その親世代などが重なる「こゆ朝市」。本来は主たる目的であるモノの売り買いは、ここでは出会いの潤滑油として機能しており、町の魅力を知った人財の中にはこれを機に起業をか考えたり、UIJターンへと進む人も増えています。

概要

こゆ朝市
日時:毎月第三日曜 10:00〜13:00
※季節によって「夜市」「夕市」など時間を変更しての開催実績あり
会場:新富町商店街(宮崎県児湯郡新富町富田2)
料金:参加無料
主催:こゆ財団
(問)0983-32-1082 担当:鈴木・岡田

背景:少子高齢化対策の一環として取り組んだ商店街再生

「こゆ朝市」はプロのアーティストはもちろん、大学生がチャレンジショップとして手品を披露したりなど、子どもたち向けを中心にさまざまな試みがなされています。

「こゆ朝市」の舞台である新富町商店街は、地元の小中学生が登下校で通う道でもあります。しかしながら、高齢化などの理由で活力は失われつつあり、シャッターを下ろす店舗も少なくありません。

こゆ財団では、この商店街に月1日だけでも活気が生まれるシーンを子どもたちに見せ、自分の町にワクワクを感じて欲しいという思いから、2017年11月に「こゆ朝市」の会場を移転。天候不順で中止となる月もありながら、商店街各店舗と協力し、開催を続けてきました。

最初に反応してくれたのは小中学生
学校側のご協力もいただき、開催前の準備に子どもたちがボランティアで参加してくれるケースが生まれました。2018年10月に開催した「こゆ夜市(夏季限定)」はハロウィン企画を実施。子どもたちは手書きのポスター作成や当日の仮装にも積極的に参加。並行して行ったワークショップでは、商店街の将来像について子どもたちが盛んに意見を出し合う光景も見られるようになりました。

最近ではバンド経験者の大人たちが演奏する音楽祭や、商工会女性部がダンスを披露するなど、多様な大人たちともかかわりが生まれています。

こうした現象は、「こゆ朝市」に訪れる人にとってのかかわりしろ(関係づくりの余白)があることが背景にあります。こゆ財団では、もともと持ち合わせていながら他人と重ねることの少なかった町への思いが、このかかわりしろによって見える化されてきていると考えています。

今後の展望:ワーケーションやUIJターンの起業家がさらに活躍できる場に

普段は人通りのほとんどない新富町商店街が毎月第三日曜日の3時間だけにぎやかな空間になります。

「こゆ朝市」は、今後も町内外の多様な人財にとってのかかわりしろとして継続させていきます。その中で、大学生が試作中の食品を試験販売したり、上場企業のビジネスパーソンがまちづくりを学んだりなど、「こゆ朝市」を多様なプロジェクトの実践の場としても提供。

さらに多様な人財が集い、新しい価値観が生まれるフィールドとして発展させていきます。具体的には、2019年1月に企業研修プログラムをスタート。都市部の企業に対し、「こゆ朝市」を通じた地域との交流のほか、豊かな食や自然環境を生かしたコンテンツも提供する予定です。

*参考記事(外部メディア:Koyu Media)
商店街を活性化、4時間かかっても出店したい「こゆ夜市」

         
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