出荷予測で効率良い農業ビジネスを! 「儲かる農業」を技術で支えるアナリスト:彦坂敏之さん

地域おこし協力隊の制度を利用し、10年100社1000人の雇用を目指す宮崎県新富町の地域商社「こゆ財団」。

平成30年11月に新富町商店街に営業所を立ち上げたテラスマイル株式会社。
代表の生駒さんが農業法人での実績をもとに新たに立ち上げた企業で、主に農業の経営管理クラウドサービス「RightARM(ライトアーム)」の運営をおこなっている。

新富営業所でアナリストとして在籍する彦坂敏之さんは、東日本大震災を機に、埼玉県から奥さんの実家がある新富町に移住。平成30年11月にテラスマイルに入社した。

新富町で生活する中で感じる地域の良さや今後の課題。
地元の農家さんと関わる中で見えてきたことなどを彦坂さんに伺った。

子育てのために選んだ生き方

—新富町を移住先として決めた理由はなんですか?

彦坂:移住のきっかけは、3.11です。ちょうど子どもが生まれたばかりで、妻が実家のある宮崎県新富町に帰りたいと言ったことが始まりです。当時、私は新宿にあるソフトウェアのメーカーに勤務していて、ITの最先端に関わっていました。

仕事は結構やりがいもあって満足していたのですが、子育てという点で安全面や子供と接する時間などを重視して移住を決断しました。

—新富町には以前からよく来ていたのですか?

彦坂:多い時で月に2回くらい来ていましたよ。
多分、夫婦それぞれ飛行機に年間40〜50回は乗っていましたね。

新富町というより、宮崎自体が本当に住みやすい町だと思います。
人も良いし、食べ物も美味しいし、公園は整備されていて綺麗な場所が多い。無料で楽しめるイベントもいろんな場所で頻繁に開催されています。

「どうせ田舎だから…」と、地元の人は口にするのですが、出張や移住などでいろんな外の世界を見ている人が多い中、それでも新富町を選んでいる訳だから、結果的に住みやすいまちなんだと思いますよ。

あとは、外からの知識を学ぼうとする姿勢もすごく感じます。

—そのようなことを感じた実際のエピソードはありますか?

彦坂:宮崎市内で開かれたイベントに参加したとき、県内から多くの方が参加していて、県外から招いたゲストの話を聞いて一生懸命勉強している姿勢が印象的でした。それに、以前勤めていた宮崎の会社では、先輩のほうから真剣に私の話を聞いてくれて、積極的に学ぼうとする姿勢が伝わってきました。

イベントに関しては、同じ人に何度も会うことがあるので、顔見知りになって仲良くなったりすることが多いですね。

都心ではこのようなことはなかなか起こりづらいと思います。

生産者がチームとなって全員が儲かる農業を実現させる

—新富町の農家さんとの関わり方はどうですか?

彦坂:こゆ財団と一緒に学んでいる「儲かる農業研究会」のメンバーくらいしか関わりがありませんが、本当にみなさんやる気に満ち溢れていて、みんなで「儲かる農業」を実現しようとしているのが伝わります。

みんな仲が良いし、情報を共有し合いながらやっていこうとしている様子を見て、こちらも楽しくなります。

ちなみに、きゅうり農家さんの奥様が実は私の妻の親戚で、私と彼も遠い親戚になっていたことにびっくりしました。親戚にばったり会うなんて、改めて地域は狭いなと感じました(笑)

彦坂さんが仕事をしている新富町商店街の「アグリテックパーク」

宮崎の中心部に位置するからこそのメリット

—いろんな地域がある中、新富町の良さはなんだと思いますか?

彦坂:やっぱり場所が良いですね。
県内どこに行くにしてもアクセスが良いし、車で移動すると考えると一番良い場所なんじゃないかと思います。

あとは、こゆ財団があることも大きいです。
新富町商店街にオフィスを持てるようになったのも、きっと財団がいろんな面でサポートしてくれたからだと思いますね。

—新富町で生活する中で困っていることはありますか?

彦坂:困っているというより個人的な希望ですが、駅前の活性化と商店街近くに宿泊施設が欲しいことですかね。

駅前は、夜になると街灯も少なくて少し怖い。以前、私の弟が名古屋から来て、駅を出た瞬間、「くらっ!!」って言ってましたし(笑)

駅を起点にどんどん盛り上がっていってほしいので、駅の活性化を期待したいところです。

それに、県外からうちのスタッフが来た際は、近くに1つだけあるビジネスホテルに泊まるのですが、それ以外には付近に宿泊施設がありません。もう少し増えてくれると、来客の対応が楽になります。

出荷予測でより効率的なビジネスを

—今後、町の皆さんとどのような関わり方をしていきたいですか?

彦坂:やはり、農業に関わる人間として1人でも多くの農家さんの収益を上げられるようなサポートをしていきたいです。

当社では、センサーで取得したデータや気象データなどをもとに出荷予測を立て、より効率的に農業ができるようなサービスを展開しています。

これにより、収量の増減についても事前に計画を立てて対策を取ることができます。

私は、マーケティングにも関わってきたので、販路強化など様々な面で農家さんの力になれると思っています。一緒に「儲かる農業」を体現していきたいですね。

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アグリテックを導入している農家さんが少しずつ増えている新富町。
後継者や働き手不足という課題を抱える農業を、より効率的におこなうために必要なのが、勘と経験に頼りがちな農業の「見える化」だ。

取得したデータを解析しグラフ化することで、見える化して農家さんを支える彦坂さん。それぞれが得意な分野を活かし、情報を共有しながら地域の農業を活性化している。

農業が活性化すると、農業のまち新富町はもっと活性化し、輝くものとなる。

         
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