こゆみらいの学校2限目報告

こゆ財団では、2021年8月31日~11月20日の期間、「いまよりちょっと自分を好きになる」をコンセプトに「こゆ みらいの学校」を企画。様々な方法でチャレンジをし、自分らしく生きるため行動している方々をゲスト講師にお迎え。全5回講座を通じて一歩を踏み出すヒントを得ながら、少しずつ自分と向き合い、今より1㎜でも5㎝でも前に進むための学校です。
🏫「こゆ みらいの学校」HPこちら

8/31にこの「こゆ みらいの学校」がスタートし、9/7に2限目を実施。初回に引き続きオンラインでの実施となりましたがご報告いたします。

なお、トップ画像は参加者の1人でもある小川綾さんがまとめてくださったグラレコです。ご紹介させていただきます!


対話と挑戦の文化をつくる


2限目のゲスト講師には、一般社団法人 鹿児島天文館総合研究所Ten-Labの理事長であり、すみとカフェ オーナーの伊達あすみさんをお迎えしました。

鹿児島市出身。大学在学中からTen-Labでの修行をはじめ、卒業後ディレクターとして本格的に合流。2021年4月より理事長へ。 2015年から出水(いずみ)市の本町通り商店街を盛り上がるべく外から関わり、2019年5月に本格移住。商店街とヒトをつなぐカフェ&チャレンジスペースとして『すみとカフェ』をオープン。週の半分は鹿児島市内、半分は出水という2拠点生活を実践中。2021年にローカルウェブマガジン『いずみがセンになる』を創刊。出水市の情報発信にも取り組む。

伊達あすみさん

鹿児島市出身。大学在学中からTen-Labでの修行をはじめ、卒業後ディレクターとして本格的に合流。2021年4月より理事長へ。 2015年から出水(いずみ)市の本町通り商店街を盛り上がるべく外から関わり、2019年5月に本格移住。商店街とヒトをつなぐカフェ&チャレンジスペースとして『すみとカフェ』をオープン。週の半分は鹿児島市内、半分は出水という2拠点生活を実践中。2021年にローカルウェブマガジン『いずみがセンになる』を創刊。出水市の情報発信にも取り組む。

伊達さんが理事を務めるTen-Labでは「対話と挑戦の文化をつくる」をミッションに掲げており、「世界一挑戦しやすいまち」をミッションに掲げる私たちこゆ財団と通ずる部分があり、講座の中でもそのことを何度も感じました。ぜひ、伊達さんやTen-Labさんについて詳しく知りたい!という方は、まずはHPやnoteを覗いてみてください。

 


地域のためだけを考えて取り組んでいたとき、

街の人たちからもらった大きな問い


2限目は、事前課題を2つ準備。1つは「自分から見たいいね!」と「他人から見たいいね!」を集めるという課題です。それぞれ8個ずつ、自分の思う良いところと他者から指摘してもらった良いところを、共有いただきました。自分が認識していたところを他者に指摘されたという方もいれば、意識したことのがなかったものを指摘されたという方、全く想像していなかったキーワードが出てきたという方もいらっしゃいました。

こゆみらいの学校は、いまよりじぶんをちょっと好きになる、をコンセプトにしています。シンプルなようでいて、日常生活の中で何も意識せずに過ごしているとなかなか難しいことだと思いますが、じぶんをちょっと好きになるだけで、不思議と勇気が湧いてきませんか? 時に、それが一歩前に踏み出すきっかけになると信じて今回の講座のコンセプトにしました。実際に受講生同士で「自分のいいね!」を伝えあう様子は生き生きとしていて、聴いている私が嬉しくなりました。

そして、2限目のメインはもう1つの事前課題「モチベーション曲線」を使ったワークを実施しました。ゲストである伊達さんにも事前にモチベーション曲線をご準備いただき、それを元に伊達さんの思考などを深堀りしながら受講生自身の価値観を掘り下げ、どんな時にモチベーションが上がり、逆にどんな時にモチベーションが下がるのか、これを客観的に捉えていただく時間としました。

※モチベーション曲線:自身のこれまでをモチベーションの上がり下がりで振り返るもの。縦軸を100から0までのモチベーションの高さ、横軸を時間にしてモチベーションの上下を時系列に書いていくもの。

 

伊達さん「元々、自分で考えて行動することが好きな人間だったので、大学生活は本当に自由で楽しくて。高校での縛られている生活からの解放感でグンとモチベーションが上がりました。次はこれをやってみようとか、計画を立てて取り組んだり、自分らしくいれてるな、というのを感じたのが大学時代ですね

伊達さんの通う高校は進学校だったこともあり、勉強に苦労したと言います。なかなか安定しない成績だったこと、大学受験での苦労もお話しいただきました。お話を聞きながら、高校生活までは学校が決めた時間割の中で、親の期待や先生方の期待など周囲の目を気にして進路先を選んで苦労した自分自身を思い出し、大学に進んで後の解放感というお話は共感する部分が多くありました。

その後、当時は地域づくりに関心はなかったものの、大学在学中にご縁ができたTen-Labでアルバイトとして働き始めます。卒業時にそのまま就職し、新卒としてTen-Labに就職した伊達さんですが、最初は失敗もあったと言います。

 

伊達さん「入社のタイミングが組織の変革期でした。なかなか周りに相談することができなくて、最初に担当したワークショップは自分なりに準備はしたものの、本番は頭が真っ白になってしまいボロボロでした。何故そうなってしまったのかという内省もできましたし、入社してすぐに失敗出来て良かったとは思いますが、モチベーションは少し下がりましたね。その後、地域の人たちと繋がりを作るというのはどういうことなんだろう、と考えながら出水市の商店街の皆さんとの活動をスタートしました」

 

中でも転機となったのは、すみとカフェのオープンで一気に伊達さんのモチベーション曲線が上がっていました。

 

伊達さん「元々、よその者として地域の人の為に何ができるの?ということだけを考えて取り組んでいたんですけど、『じゃあ、あなたは何がしたいの?』と言われて、『私、何がしたいんだっけ?』というすごく大きな問いを貰って、それがすみとカフェのオープンのきっかけになりました。実は、この問いをもらったときには私も取組の限界を感じていました。その時はすでに商店街の中でお祭りをやるなど頑張っている人たちが集まっていたので、『これ以上やることを増やして負担にならないか?』『何が求められているのかな?』と考えることもありました。よそ者の私がかかわっているからこそ、新しい風を入ることが重要だったのですが、そのニーズに私がすぐに気付けずに居たんです

 


「〇〇ができます」がなくても

ここなら貢献できるかもしれない-


お話を伺う中で、地域の方々のサポートをする伊達さんと、いちプレイヤーとしての伊達さん、両方の姿が見えてきました。

有賀「どちらか一方ではなく、両方バランス良くが大事なのでしょうか?」

伊達さん「そうですね、どちらもバランスとっている時の方が自分らしくいられると思います。もう1つは自分の役割を常に模索しています。地域で自分のやりたいことだけをやっていると、本当に独りよがりになってしまうんですよね。自分のやりたいことだけではなくて、地域の方々に求められていることをやる方がモチベーションが安定する。そうなると、おそらく自分がやりたいことをやろうとした時に、いつも有難うという関係性からも仲間が集まりやすくなると思います」

有賀「今では地域の中でご自身もプレイヤーとしてカフェを運営しつつ、Ten-Labとしても活動されている伊達さんですが、元々必要とされる仕事がしたい、求められる仕事がしたいという思いがあったのでしょうか?」

伊達さん「そうですね…特になかったですね(笑)あったのかもしれないですが特に意識はしていなかったです。ただ就職活動の際に自分は何をしたいのか、というのはすごく考えました」

有賀「中でもTen-Labがしっくりきた理由は何でしたか?」

伊達さん「全国でまちづくりに取り組まれている方々とインターンを通じて知り合う機会がありましたが、その方々を見ているとデザインができる、建物の改修ができるなどの技術・スキルを持っている方々が凄く多かったんです。私はずっと文系でそういう技術もなかったので『私〇〇できます』がなかったんですね。でもその『〇〇できます』がなくても地域に関わる、を体現していたのがTen-Labだったんですね。やってることはまさに対話で、目の前の人の話を聞いて、そのうえで自分には何ができるのかということと真摯に向き合って取り組むことを徹底していて、そこからだったら私も貢献できることがあるかもしれない、と思ったことがきっかけでした」

 

参加者の方々からは、地域でカフェをやろうと思ったのはなぜ? Ten-Labの理事長とカフェ店長との両立はどうしている? などの質問が出て1つ1つ、丁寧にお答えいただきました。

 

伊達さん「あすみさんって、皆に優しいんですか?パンクしないんですか?と聞かれることが多いんです。関わった方々には出来るだけ貢献したいという気持ちはありますが、皆に興味があるわけではなくてどうでもいい人はいますし(笑)でもご縁を頂いた方には何かしら自分でできることで貢献したい気持ちはありますね」

 

特に印象的だったのは、Ten-Labは全員が個人事業主であるというチーム体制です。1人1人が羽が生えて飛んでいきそうな人が多いので組織の拡大は考えていないと話しており、従来通りのチームとはまた異なる、新しい組織作りであると思いました。

 


いざやりたいことが見つかったときに備え

自分の理想の状態を知っておくことも大事


後半は、参加者同士でペアになってお互いのモチベーション曲線を見ながらインタビューし合うというワークを行っていただきました。自身のことについて客観的に質問してもらうことで、「なぜここでモチベーションが上がったのか」「どんな価値観を持っているのか」と、自分を知る機会にしていただきました。

その後、ヒアリングした内容を元にペア同士で「〇〇さんは△△という価値観を持った人なんですかね」とフィードバックしあうことで、自分1人ではなかなか気が付かない客観的視点を得る機会としました。ワーク後は、次のような感想が共有されました。

「自分では気が付かなかった視点を持てた」

「ペアと共通する部分もあり、今の悩みを相談することもできた」

「(モチベーションが)乱高下しながらも生きていると気付いた」などの感想が共有されました。

 

伊達さんからも、「今後、自分のためにも周囲に貢献するためにもこんなことがやりたいと思った時に、自分がどんな状態でいることが理想なのかを知ることは大事だな改めて思いました。どんな時に自分が満たされて、どんな時には自分が満たされないのか知っておくことは大切だなと思いました」とコメントをいただきました。

私は、個々が持っている「GOODな個性」に光を当ててその個性を活かすことで、救われる誰かがいると信じています。だからこそ、この講座では「〇〇するべき」「〇〇しなければならない」という枠を取り払って、自身の個性を肯定的に認め、それをどう生かしていくことが出来るのかを前向きに考える機会にしていただければと思います。

 

引き続き、こゆみらいの学校は11月20日まで続いていきます。講座を重ねるごとに皆さんのワクワクの種が見つかるお手伝いができるよう邁進して参ります。

written by Saki Ariga

 

         
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