【人材募集】SDGs11番住み続けられる持続可能な地域づくりを目指す『こゆ財団』

代表理事 齋藤潤一 さんの見ている世界とは?

持続可能な地域づくりを目指して活動している、地域商社「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」。1粒1000円の国産ライチを特産品として販路を開拓し、4年間のふるさと納税寄付金額は累計で60億を突破しました。ふるさと納税で外貨を稼ぎ、町に再投資する取り組みは2018年に国の地方優良事例に選出されています。

こゆ財団はビジョンに「世界一チャレンジしやすいまち」、ミッションに「強い地域経済をつくる」を掲げています。様々な人がこの町でチャレンジしていく中で大切にしているのがWell-being「持続する幸せ」という事。代表理事の齋藤潤一さんにこゆ財団のビジョンやミッションについて語っていただきました。そこから見えてくるこゆ財団の思想や強み。持続可能な地域経済を創出する背景が伺えました。
(インタビュー:もり ゆみか)

 

自分自身のWell-beingに向かって生きることがチャレンジ!

Q. 齋藤さんが思う、チャレンジとはどんなこと・ものですか?

財団のビジョンに『世界一チャレンジしやすいまち』を掲げていますが、行ったことがないところに向かうのもチャレンジ。チャレンジという枠の中で、齋藤さんが思う『チャレンジ』とは一体どんなことなのでしょう?

 

齋藤さん:チャレンジには2つの軸があると考えています。

1つ目はこゆ財団としてのチャレンジ、2つ目は自分自身がやったことのないことへのチャレンジ。こゆ財団の目指すゴールに向かって一人ひとりがチャレンジして欲しいです。

新富町にきて何か始めたい人に対して期待するチャレンジは、ただ起業して欲しいわけではなくて、自分のやりたいことが「経済として持続可能なことか」というところに着目して実行して欲しいと思います。やりたいことがあっても、やらない・やれない人が多すぎるので。

こゆ財団の究極のゴールはWell-beingだと考えています。なので自分が幸せになるように、みんなが幸せになるようにしたい。

チャレンジすることを通じてWell-beingな世界、生き方、働き方をして欲しいです。つまり、自分自身のWell-beingに向かっていくことがチャレンジ!だと考えています。

 

 

強さとは地域のニーズに合わせられるしなやかさ

Q.ミッションの「強い地域経済」強さとは一体何なんでしょう?

強い弱い、勝ち負け、地域経済における強さとはどんなものなのでしょう?何をもって強いと言うのですか?

 

齋藤さん:資本主義経済をベースに考えると、勝ち負け・お金が儲かる儲からないという理論になってしまいますが、本当の強さはそうではなくて『しなやかさ』だと思います。
本当の強さは優しさとも言われますが、本当の優しさって強さでもないんですよね。例えば、お金に困っている人がいて、お金を与え続けるって強さじゃないと思うんですよ。お金の稼ぎ方を教えてあげる事が本当の強さであり、優しさだと考えています。

伝統工芸品や新富町が取り組んでいる農業を持続可能にしていくことが地域経済にとっての強さだと考えています。

 

Q. 地域経済の『しなやかさ=強さ』とは?

強さが勝ち負けではないことはわかりましたが、最初に言われていた『しなやかさ』って地域に置き換えるとどんなことですか?

 

齋藤さん:臨機応変にその地域に対応していく事は大事ですね。
現段階の日本の地方創生って、都市部の行政機関が決めた事を全都道府県に当てはめようとしているのでズレが生じたりすると思うんです。地域ごとに問題は違うので、地域に根ざしたニーズで変えていくことがしなやかさに繋がると思います。
こゆ財団は国の地方創生交付金事業をしていますが、それをそのまま報告書を書くのではなく、本当に町民が必要なものや未来に必要なものは何なのかを考えて事業を展開していくことがしなやかさです。

 

 

町民の心の声を汲み取り地域経済にしなやかに落とし込む

Q.外貨を稼いで町に再投資。外貨を稼ぐなら、イベントなど他にも方法があったのでは?

地域のニーズ、町民の声にはイベントやお祭りをして欲しいと言う声もあるかと思います。資金を増やす上で、ふるさと納税以外にも方法はあったのでは?

 

齋藤さん:まずは資金を増やすこと。お金が目的ではないです。稼いで町に還元することで町が持続可能になることを目的としています。

僕たちが『儲かる』という言葉を使わずに『稼ぐ』という言葉を使っている理由としては、稼ぐという漢字は”禾”に”家”と書きますよね。”禾”は実りによって頭を垂らした稲を象徴した文字で、それを家に持って帰ると書く。自分たちで作ったお米を持って帰るっていうイメージがあって、まさに持続可能そのものだと感じています。

イベントやお祭りを求める町民の声もありますが、町民の声に全て応えていくことだけが方法ではないんです。

町民自身も本当に大切なニーズに気づいてない事が多いです。イベントがしたいという町民の心の中には「寂しさ・孤独・交流の拡大」が隠れていることがあります。気付いていないインサイトなニーズを汲み取って、実行するという事が重要だと考えています。新富町のほとんどの事業所を周り声を聞いた中で、持続可能な事かどうかを大切にしました。

地域の声の共通項として『新富町がもっと盛り上がったらいいな』というこの意見を持続可能な資本主義経済に当てはめていくと、1粒1000円ライチが売れるという判断に至りました。結果、この事業は5年間続きライチ農家も増え、全国に新富町を知ってもらえる機会が増えました。

 

 

コアバリュー『幸福の4因子』の実行。上がったのは売り上げだけではなかった!

Q.なぜ『幸福の4因子』をコアバリューにしたのでしょうか?

仕事へのチャレンジ・個人の尊重・感謝の気持ちを忘れずに業務に取り組む事を重視されているこゆ財団。幸福の4因子をコア・バリューに掲げた経緯とは何だったのでしょうか?そしてそこから何を得られたのでしょうか?

 

齋藤さん:こゆ財団の立ち上げの1年目2年目っていつ潰れるかわからない状態で、必死でした。どこかで自己犠牲のまちづくりになっていて、新富町のために社員の雇用の持続のために追い込んでいました。決してWell-beingではなかったです。

そんな時に、慶應義塾大学大学院非常勤講師をしている中で前野隆司教授の幸福の4因子を知り、実行し始めました。実行した理由として2つあります。1つは、自分自身が辛かった。もう1つは、自己犠牲のまちづくりをしてほしくなかった。これを理由に幸福の4因子をコアバリューに掲げました。実際、事業を自分1人でやるより、チームで一緒に進めていく方がうまく進んでいきました。

事業が順調に進み始めたという感覚は、英語が話せるようになった時の感覚と似ていて「あ、変わった!」っていうのがありませんでした。幸福を感じるのは結果・結論です。

こゆ財団の現場の人が自発的に動き、ふるさと納税の納税額が増えていった時に一番変化を感じました。さらに僕自身が自己犠牲ではなく幸せになったことで、『行動の質と量が上がった』から変化を感じたんですよね。だから、幸福の4因子を忘れずに重要視して取り組もうと思っています。

 

 

10年100社1000人雇用にはエコシステムが必要 未来を見据えて持続可能にしていく町づくり

Q.10年100社1000人の雇用のため必要なものは何だと考えますか?

地方にとっては大きな課題である雇用の拡大。すでに存在する起業家育成プログラムに加えて、実現のために何に取り組むべきなのでしょうか?

 

齋藤さん: エコシステムが重要になってくると思います。

僕のイメージとしてはスタンフォード大学があるからこそ、シリコンバレーが動き続け、持続可能な経済が可能になっている。エコシステムを互いの連携で構成して作っていきたいです。チャレンジする人がチャレンジしやすく、動き続ける持続可能な地域経済を目指しています。ビジョンにもつながりますが、僕が尊敬する経済学者の米倉誠一郎さんの言葉で「転んだ人を笑うな。彼らは歩こうとしていたのだ」という言葉があります。どうしてもチャレンジした人って笑われたり、僻みを言われたりしますが、そういう人を笑わずに『ナイストライ!』と言えるような会社やまちづくりが雇用の創生に重要だと感じています。

でも、妬み僻みを言ってくる人は絶対いるなと思って。間違いない(笑)

 

Q. 挫けたり、反論はしないのですか?

 

齋藤さん:挫けます。本当は366回くらい挫けてます!

それでもそういった声も聞きながら、この町の未来に向かって必要な事をやろうと一生懸命ひとつずつ事業を進めてきました。僕らがやっていることって10年後に理解されることなので、そういう意見もあるのは確かです。

そもそも人によって見えている世界が違っているので、その人を説得し続けても「できるわけない」と言われ続けるだけです。実際にやってみせるという事が一番です。海軍軍人・山本五十六さんの言葉で「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」という言葉があります。挫けそうな時でもその言葉を留め、未来を見て事業を進めています。

 

 

未来を見据え、持続可能な地域社会を作り上げていく「こゆ財団」

立ち上げから2年とかからず国の地方創生優良事例として首相官邸で事例発表するまでに至った背景には、未来に照準を合わせ邁進する力とWell-beingに向かっていくチャレンジ精神がありました。

外貨をふるさと納税によって稼ぎ、地域の教育や人材育成に再投資する持続可能な地域社会はチャレンジしやすい環境作りと地域の深いニーズにしなやかに対応たからこそ、実現実行できています。そして、幸福の4因子によってもたらされた『行動の質と量の向上』はこゆ財団の圧倒的なスピード感を生み出しました。

現在、こゆ財団では互いに補い合いながらチャレンジしていくプラットフォームとして10以上の事業を展開させています。
秘めているやりたい夢や希望はありませんか? 
もしその夢が持続可能なら、世界一チャレンジしやすいまちで、自分のWell-beingに向かってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

         
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