【チャレンジャー】表現の世界で生きていく 現役大学生の挑戦【髙田歩さん】
地域おこし協力隊としてこゆ財団に入社し、文化会館MIRISEプロジェクトの一員として活動をスタートした髙田さんは現役の大学生。生まれ育った東京からこの4月に宮崎に拠点を移し、「ここでなら演劇ができる!」と移住を決意した髙田さんの、表現に対する熱い想いを聞きました。演劇や公演活動を通して地域に関わる取り組みを行っていきます。
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表現の世界へ
髙田さんは中学生の頃にボランティア部に所属。熊本地震での復興支援として被災地で演劇公演したことをきっかけに演劇に興味を持ち、表現の世界に飛び込みました。当時は劇団に正式に所属することはなかったものの、練習に参加させてもらうなど、積極的に経験を積んできました。高校では演劇部に所属し、3年間役者として活動。卒業時には「まだやり足りない」という想いから、仲間とともに劇団を立ち上げ、大学進学後も活動を継続してきました。
大学では起業家精神を学ぶアントレプレナーシップ学部に在籍し、「演劇をしながら稼ぐ」というテーマで研究を行っています。自身が座長を務める劇団では、観光PR動画の制作や地方での映像作品の撮影、保育園での出張公演、落語、劇場での舞台公演など、幅広い活動を展開してきました。脚本・演出・役者のすべてを担いながら、自ら表現の場をつくり出しています。

演劇の魅力について「お客さんが笑ってくれたり、帰り道に感想を話してくれる瞬間が何より嬉しい」と語る髙田さん。さらに、演者同士で「出られてよかった」と言い合える時間も、大きなやりがいにつながっているといいます。中でも「演じている役と自分自身が重なる瞬間が一番気持ちいい」と語ってくれました。
「5分悩んで分からないことは、10分悩んでも同じ」という考えのもと、まずは行動することを大切にしてきました。「Noと言わずに一度やってみる」という姿勢が、これまでの活動の幅を広げてきたのかもしれません。
ここでなら演劇ができる
こゆ財団への入社のきっかけは、大学の指導教員から自身の研究テーマでもある“演劇をしながら稼ぐ”の実践者・藤澤さしみさんを紹介されたことでした。藤澤さんは現在MIRISEプロジェクトのプロデューサーとしても活動しています。その話を通してMIRISEの存在を知り、「ここでならあと3年確実に演劇ができる、公演ができる」と感じたといいます。地域おこし協力隊として3年間、演劇に取り組める環境があることも決め手となりました。
現在は文化会館での催しの企画や運営に携わるほか、「新富町で動画をたくさん作りたい」と話します。「CMを100本作るくらいの気持ちで取り組みたい」と語るなど、その発想力と行動力の高さがうかがえます。また、「新富町カルタを作りたい」といったアイデアもあり、地域に根ざした表現活動への意欲を見せています。
宮崎での生活については「野菜もご飯も美味しくて、住みやすい」と笑顔で話してくれました。こゆ財団についても「みんなが一つにまとまっていて、優しくて温かい雰囲気」と語り、働く環境にも魅力を感じている様子です。

様々な場所に演劇を
将来の目標は、47都道府県を巡る演劇公演ツアーを実現すること。脚本・演出・役者のすべてを担いながら、自らの表現を全国に届けていきたいといいます。これまで熊本や石川など被災地での公演を行ってきた経験から、「これからも様々な場所で演劇を届けていきたい」と語ってくれました。
隙あらば自己紹介をし、自分を知ってもらう機会を大切にしているという髙田さん。その行動力と柔軟な発想で、新富町に新たな風を吹き込んでいく存在になるのではないでしょうか。これからの挑戦がどのように広がっていくのか、今後の活躍が楽しみです。
