令和3年度から新富町では小中学生約1400人に1人1台のタブレットが準備され、ICTを活用した学校教育がスタートします。
校内どこでもつながるインターネット環境を整え、学習支援のためのプログラム・システムとして『ロイロノート・スクール』の採用が決定。それを受け、2020年10月21日(水)に町内の4小中学校合同による第1回オンライン研修会が開催されました。
こゆ財団の教育イノベーション推進専門官・中山 隆も統括・進行役として参加。GIGAスクール構想推進に向けた大きな一歩となりました。
「強烈な必要性感じた。子どもたちにICTを」
富田中学校パソコン室を配信会場に、各学校をオンラインコミュニケーションツールZOOMでつなぎ参加者110人のオンライン研修。
開催にあたり、新富町教育対策監・中倉信博さんは、「コロナ禍でICTの強烈な必要性を感じた。子どもたちは学習にもコミュニケーションにもICTの経験とスキルの取得が必須」と強く訴えました。
▲ZOOMを通じて挨拶をする新富町教育対策監・中倉信博さん
ロイロノート・スクールは隣接する宮崎市で導入開始。その使いやすさとプログラミング思考面で高く評価されています。新富町では半年後にスタートしますが、まだまだオンライン自体が未経験の教職員も多いため、
①ZOOMを使ったオンライン会議を体験する
②ロイロノート・スクールを知り、体験する
という二つの目的を掲げて始まりました。
30分動画で概要を学ぶ
ロイロノート・スクール基礎編
研修を受ける教職員の方々は、二人で一つのアカウントを使いログイン。少し手間取りながらも、ログインの仕方、提出や機能など基本的な機能を少し扱うところまで実施しました。
動画の視聴後には各自気づいたことをふせんに書き提出する、というオンライン上での感想の共有を体験。
▲研修中の富田中学校職員室
動画視聴後、先生たちからの感想には…
・活用できたらおもしろそう
・写真を送るのも簡単!
・子どもたちが意欲的に取り組んでくれそう
・意見や感想がすぐに把握できるのがよかった
また、中には…
・動画の進行が速かった。ちょっと生徒の気持ちがわかった
・歌ったときの音声はどうなるだろうか? と思った
・はじめは手間取りそう…
などの不安要素も聞かれましたが、これも体験したからこそ! 使いながら徐々に不安を解消し、子どもたちと一緒に慣れ親しんでいくものではないでしょうか。
▲研修を受けての感想が即座に一括で見られるロイロノート・スクールの画面
何度でも、繰り返し見れるのもオンラインの良さ!
「動画が速かった」との意見に触れ、統括・進行役を進めた中山は、
「ありがとうございます。動画はURLを送るので見直しをしてみてください。欠席された方も見れるのは、オンラインならではの良さです。今後校内で独自に研修をしてもらえるといいですね」と話しました。
これこそ、個別最適化への対応につながるオンラインの良さ。
便利さも課題も、体験することで教職員のみなさんがそれぞれに感じられたことが、今回の一番の収穫だと言えそうです。