地方創生のブランドづくり−ブランドの広がりをイメージしよう

※2017年12月、イオンモール宮崎で3日間高校生たちがライチアイスクリームを販売。地元高校生の社会学習と社会貢献にもつながる活動となった

地方創生の知恵袋3つのポイント

尖ったブランドをつくる
いろんな事業が増える
想定外のイノベーションを生み出す

1つの小さな地域商社がつくった「1粒1000円のライチ」は、商品開発が広がり、一種の社会現象も引き起こしました。1つのブランド確立が生み出す波紋のような広がりは、想定外ではありましたが、こういった広がりのイメージをもって取り組むのは大事なポイントになっていきそうです。

尖ったブランドをつくる

1粒1000円のライチは「新富ライチプレミアム」として、贈答用にも人気の商品となった

地元の農家さんはじめ多方面の協力を得てブランディングした「1粒1000円のライチ」は、私たちの事業を代表するものです。この1つのブランドをまずしっかりと確立しました。

とは言え、最初は「1000円で本当に売れるのか?」と疑問の声が多数。しかしその希少性や質の高さ、農家さんの収益性を重視しました。認知されるまでに1年を要しましたが、注目を浴びるブランドに成長していきました。

いろんな事業が増える

1本1000円で限定販売したライチビール

そこから加工品・商品開発を通して多方面に事業を増やしました。目的は、次の収穫シーズンまでの接触回数を増やすこと。開発した商品は、ライチアイスクリーム、ライチマタニティクリームやライチティーなど。特に町内の酒屋さん限定で販売した1本1000円のライチビールは、当初難色を示していた酒屋さんも驚くほどのスピードで完売しました。
また、地元高校とコラボして商品開発を行った「宮崎県産完熟ライチアイスクリーム」は、大型商業施設で高校生たちと一緒になって3日間で1800個を売り上げ、メディアにも多く取り上げられました。

高級なライチを、手軽に味わえるアイスクリームに。県内の高校生が開発から販売までコラボしてくれた

想定外のイノベーションを生み出す

この「1粒1000円のライチ」が注目されることで、他地区の宮崎県産ライチも含め宮崎の特産品に名乗りをあげる勢いです。県や農家さんの売上がアップし、販売個数も伸びれば、新富だけでなく県内の地域活性化にも貢献できるのではないでしょうか。
また、福岡県の糸島など他県でもライチの価値が再注目され、生産に力を入れるところが増えてきました。これは「1粒1000円のライチ」の登場がイノベーションを起こし、一種の社会現象を引き起こしたと言えます。想定外でしたが、今後はこういった広がりをイメージしながらブランディングに取り組んでみても良いのではないでしょうか。

 

*ライチが新富町の特産品になることで、宮崎県や他エリアにも経済の循環が生まれたのですね。元気な地域が増えるきっかけをつくったことは大きな社会貢献だと思います。

         
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