これからは、地域や民間とつながり学びをつくる学校へ。学校を越えてシェアし合い、ともに歩もう!

2021年2月20日(土)、こゆ財団教育イノベーション推進専門官の中山 隆は新富町立富田中学校を訪れました。宮崎県教育研究連合会 西都・児湯支会のオンライン研修会で登壇し講演するためです。
講演のテーマは「西都・児湯の未来の教育について、学校を超えて考える」。エリア内各小中高校の学校長がオンラインで一堂に会し、担当校・富田中学校をメイン会場に行われました。

実践したこと、得たことを幅広く伝える

中山は、2020年4月にこゆ財団に在籍するまで、大学入試センターなど多様な場所で教育に関わってきています。またICTやSDGsの実践者でもあることから、この1年は新富町や宮崎県の教育現場で多面的に活動してきました。

今回、講演テーマを設定するにあたり、内容を絞らず敢えて「全部話す」ことに。
学校種が異なる研修会であれば、気になる話題や現状の課題も違います。これまで、またこの1年で中山がやってみたこと、できたこと、そして予想される未来の教育について幅広く話しました。

 

「世界一チャレンジしやすいまち」をつくる
こゆ財団とは?

新富町外の学校の先生もいらっしゃるので、まずは所属する「こゆ財団」のビジネスモデルやその活動内容を動画も使いながら簡単に説明しました。こゆ財団のビジョンは「世界一チャレンジしやすいまち」。10年100社1000人の雇用創出を目指し、強い地域経済をつくることをミッションとしています。

教育イノベーション推進専門官という肩書きをもつ中山も、教育を軸とした新しいことに「挑戦する」人。令和2年度、着任1年目からコロナ禍という非常事態でスタートしましたが、
・ICT活用で学びを止めない
・国際交流や部活動もオンライン活用
・完全オンラインの生涯学習講座
など、まさにチャレンジの1年でした。

学校と地域、学校と人材をつなぎながら、肌で感じた学びの現場の現状と課題。その解決と前進に向けて、これからも挑戦し続けることが当面のミッションです。

 

実践、失敗。そして伝える「プロセス」を重視

コロナ禍で教育現場の先生たちとつながり、現状把握と課題解決に取り組むなかで、中山は宮崎の先生たちの多くの挑戦や目を見張る実践力に気づかされました。
「ICT推進レベルは全国で最下位に近い宮崎ですが、実はこの1年での飛躍度は群を抜いています。こういう良いところを見つけて伝え、共有していきたい。そうすることで次への推進力になると感じています」

まずは自らが挑戦し「失敗」すること。
初めから成功しないことも重要。

挑戦して失敗し、それを糧にまた挑戦するプロセスが、成功や前進につながります。その一歩が踏み出せない先生たちも数多くいるなか、自身の経験した失敗談を伝えていくことも大切な自分の役割なのだと話しました。

Society5.0、GIGAスクール構想
これからの未来の教育は?

令和3年度4月から、西都市や児湯郡内全ての学校にタブレット等の端末が入り、個別最適な学びの実践へと移行していきます。100人100通りの生徒の興味関心に向き合うことは、多忙な教育現場だけではまだまだ高い壁かもしれない、と中山。

こゆ財団は今年度、富田小学校でIターン移住者の大人3名から話を聞くふるさと学習を実践。また、タブレット端末を使いながらの子どもキャンプや、県内美郷町の中学生の修学旅行を新富町で行うなど、学校の外から学びの場づくりをお手伝いさせていただいた経緯があります。

・地域の協力を得て外と連携することで、子どもたちの学びを深めることは可能
・デジタルネイティブ世代の子どもたちは教えずとも勝手に使い進めていく
・各学校をつないだオンライン研修等により、共通の課題解決が急速に進む

地域とつながったりICTを活用したりすることで、多様な子どもたちの学びを深めることは可能になることを伝えました。


▲2020年、モニタリングで行った富田浜公園での子どもキャンプ。タブレット端末等を手渡すとすぐに興味のおもむくままに写真を撮ったり共有したり、自由に使いこなしていた。

挑戦できる環境とは「失敗を許容できる環境」

子どもたちが興味を爆発させ、挑戦し始めるためには、何が必要なのでしょうか。
多様なキャリアを知り、考える時間が必要で、そのためには地域に出て大人に聞くなどキャリアに触れる機会が大切です。

大人が挑戦し、失敗できている姿を見せることで、「失敗しても大丈夫なんだ」と子どもは感じ、挑戦する気持ちが湧いてきます。反対に、子どもの挑戦から刺激を得た大人たちが挑戦をし始めることも。そこにはオンラインも活用できます。
大人と子どもが「一緒につくる」時間も大事。
ぜひ大人を連れてきてその姿や挑戦、失敗を子どもたちに見せてほしい、と中山は話しました。

未来の教育はすぐそこに

さまざまな事例や見解を伝えた講話の終盤、4月から本格スタートするICT教育について、中山はこう明言します。

「はじめからうまくいくことはありません。問題は必ず起こります」

勝負は環境が整うまでの3〜4カ月間。学校を越えて失敗や成功の事例を共有していくことが鍵。そうするうちに知見がたまり、オンライン環境が整った時にいろんな状況に強くなり一気に動き始めます。
まさに今、一緒にシェアできる場を作っておくことが肝心です。

GIGAスクール構想もキャリア教育も、地域のいろんな学校とつながり、また地域の大人たちとつながることで、子どもたちは自ら動き出し将来に向けた思いを温めはじめます。

地域と学校、大人と子ども、小中高大、国境…。いろんな垣根を取り去ってつながり、ともに活動していくことが、遠いようで近い未来の教育なのです。

地域と、学校と一緒にこれからも挑戦!

今回、中山を講師にご指名くださったのは、こゆ財団オフィスと目と鼻の先にある富田中学校の内之八重校長。
「中山さんの多彩なキャリアを知り、ぜひにとお呼びしました」
同校で新富町内のICT教育オンライン研修会を実施したこともあり、お声がけしてくださったようです。

参加された他校の先生からは、
「いろんな新しいものがどんどん入ってくるが、どう使うかが追いつかない。また改めて相談する機会をいただきたい」
などの声も聞かれました。

これからもこゆ財団は、学校や子どもたちと地域をつなぎながら、さまざまな学びの場づくりをしていきたいと考えています。

         
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