地域の魅力を<表現>で捉える3日間。新富町で「新富ひょうげんの学校」を開催 - 地域商社こゆ財団

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地域の魅力を<表現>で捉える3日間。新富町で「新富ひょうげんの学校」を開催

地域の魅力を<表現>で捉える3日間。新富町で「新富ひょうげんの学校」を開催

4月17日から19日の3日間、宮崎県新富町にて、こゆ財団が運営するMIRISEによる新プログラム「新富ひょうげんの学校」が開催されました。町を巡りながら感じたことを演劇として表現する体験型プログラムで、参加者は2泊3日の中で出会いや気づきを言葉と動きに落とし込み、最終日にはオリジナルの作品として発表を行いました。

本プログラムは、MIRISEの運営メンバー濱田明良さん、藤澤さしみさん、有賀沙樹さん、エンドウレイさんの4名によって実施され、参加者の創造的な挑戦を支える体制のもと進められました。

▲運営メンバー
左上:有賀沙樹さん(コミュニケーションマネージャー)
右上:藤澤さしみさん(プロデューサー)
左下:濱田明良さん(総合演出)
右下:エンドウレイさん(クリエイティブマネージャー)

新富ひょうげんの学校」についてはこちら

◾️新富町を五感で感じる

▲左上:こゆ財団チャレンジフィールドにてオリエンテーション  右上:演劇ワークショップ
 左下:中村養鰻場見学  右下:三納代神楽の観劇

初日はこゆ財団オフィスに集合し、参加者同士の自己紹介からスタートしました。演劇経験者は少なく、関東や静岡、県内など各地から、会社員や映像制作、接客業など多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まりました。やや緊張した雰囲気ではあったものの、自ら話しかけに行く様子も多く見られ、徐々に交流が生まれていきました。

宿泊先である廃校をリノベーションした追分分校に移動後は、体育館でのレクリエーションを実施しました。スローモーションで体を動かすワークや、無言で誕生日順や好きな食べ物ごとに並ぶなどのアクティビティに取り組みます。

さらに、お題に合わせて何かになりきるワークも行われ、体を動かしながら「とりあえずやってみる」ことを大切に、参加者同士で関わり合いながら表現に触れていきました。

その後は、町内でウナギを生産する中村養鰻場を訪れました。生産者の中村哲朗さんの話を聞きながら、言葉を持たない存在(=ウナギ)との向き合い方や感情について考える時間に。夜には神楽も鑑賞し、地域に根付く伝統芸能を体感するなど、多角的に新富町の魅力に触れる一日となりました。

◾️感じたものを形に

▲左上:アートプログラム、創作ワーク  右上:アートプログラム、創作時間
 下段:松浦牧場 体験プログラム

2日目は町内にある松浦牧場を訪れ、乳搾りや哺乳体験などを体験。参加者からは「想像以上に大きな牛に驚き、搾乳体験では温かいミルクに感動した」といった声が聞かれました。普段口にしている牛乳が多くの手間をかけて生まれていることを実感し、命への感謝の気持ちが深まったという声もありました。

前日に得た気づきや感覚をもとに、いよいよ演劇作品づくりが本格的に始まりました。

用意された台本はすでに全体の構成が決まっていながらも、一部が空白となっており、参加者それぞれが今回の体験で感じたことを言葉にして当てはめていく形式でした。

セリフに合わせて動きをつけたり、チームで意見を出し合いながら試行錯誤を重ねる中で、表現に向き合う難しさに直面する場面もあったようです。限られた時間の中で、「どう形にしていくか」を考え続けたこの時間は、翌日の発表に向けた大切なプロセスとなっていました。

◾️表現するって楽しい!

▲左上:舞台組み立て  右上:練習
 左下:舞台発表   右下:観劇の様子

最終日は、本プログラムの集大成として演劇発表に向けた時間が設けられました。午前中は前日の続きとなる練習からスタート。表現の世界で多岐に活躍する、MIRISEの総合演出担当・濱田明良さんによる指導や演出も加わり、徐々に作品が彩られていきました。

発表は、参加者2グループと運営チームの計3チームで行われました。テーマは「新富を盛り上げるための新たなコンテンツ企画」。各チームは「牛」「米」「神楽」といった地域資源を題材に、コメディ要素を取り入れた作品を発表しました。ユニークな表現が次々と展開され、会場には笑いが広がりました。

参加者からは「もう一度参加したい」「思ったままをセリフにしたことで表現しやすかった」といった声が聞かれ、観客の反応や空間の一体感が、表現することの楽しさにつながっていた様子がうかがえました。また、照明や音響が整った環境で発表できたことも印象に残ったようで、「表現は人間だからこそできるもの。心が動いた」という言葉もありました。

◾️「また関わりたい」と思える新富町に

企画運営を担当したMIRISEメンバーの一人・有賀さんに、今回の取り組みについて話を聞きました。

「実際にその場に足を運び、人と出会い、言葉を交わす中で生まれる予期せぬ化学反応のおもしろさを改めて感じました。参加者の皆さんがそれぞれの感性で町と向き合ってくださったことが印象的でした。

この取り組みは、体験で終わらず、その先に一緒に創造していく場をつくる実験的な試みでもありました。参加者や地域の事業者が交わることで、新たな魅力が少しずつ形になっていく手応えも感じています。

今後も『また関わりたい』と思ってもらえる場づくりを大切にしながら、新富町の魅力を発信していきたいです」

なお、次回は9月頃に第2弾の開催を予定しています。

▲MIRISE運営メンバーの有賀沙樹さん

「新富ひょうげんの学校」は今後も継続的な実施を予定しており、新富町での体験が誰かの一歩を後押しするきっかけとなることを目指しています。

次回も新たな出会いや表現が生まれる場となりそうです。