MIRISEを次の誰かの挑戦の場に【有賀沙樹さん/こゆ財団】 - 地域商社こゆ財団

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MIRISEを次の誰かの挑戦の場に【有賀沙樹さん/こゆ財団】

MIRISEを次の誰かの挑戦の場に【有賀沙樹さん/こゆ財団】

新富町文化会館「ルピナスみらい劇場」を拠点に、演劇や表現活動を通して新たな人の流れと価値を生み出すMIRISEプロジェクト。地域で自ら価値を生み出す「創造人口」の創出を目指すこの取り組みについて、コミュニケーションマネージャーとして関わる有賀さんに話を聞きました。

MIRISEプロジェクトについてはこちら

◾️新富町は「やってみたい」に応えてくれる場所

「ここではないどこかに行きたい」と感じていた自分が、この場所で救われた——。

そう語る有賀さんにとって、新富町は人生の転機となった場所です。東京から宮崎県新富町に移住して6年。コロナ禍でオンライン中心の閉鎖的な環境に身を置いていた当時、どこか外の世界へ踏み出したいという想いを抱えていました。そんな中で出会った新富町は、さまざまな人との出会いや挑戦の機会にあふれ、「やってみたい」と思ったことに応えてくれる場所だったといいます。

移住後は、東京での仕事もリモートで行いながら、こゆ財団のメンバーとして地域と企業や人をつなぐコミュニケーションマネージャーに。新富町の公式キャラクター事業にも携わるなど、活動の幅を広げていきます。

さらに、文化会館のイベントや講演会の司会を務めるなど、持ち前の明るさとコミュニケーションスキルを活かしながら、地域との関係を少しずつ築いてきました。

▲有賀さんと小嶋崇嗣町長と新富町公式キャラクターおとみちゃん

こうした経験を経て関わることになったのが、MIRISEプロジェクトです。プロジェクトのスローガンは「つくる、つながる、まちづくり」。こゆ財団が文化会館の指定管理事業者となったことをきっかけに、「これまでの活動やつながりが結びつき、一つの形になってきている感じです」と有賀さん。

さらに「つくる』でかベを越え、『ありがとう』を生む。」というミッションのもと、演劇や動画づくりなどの「表現」を通して、新富町に新たな人・価値を生み出していく取り組みを行っています。

◾️コミュニケーションマネージャーの役割

MIRISEにおいて有賀さんが担うのも、やはり地域と外部をつなぐコミュニケーションマネージャーという役割です。

「外から人が入ってくるからこそ、地域の人を置いてきぼりにしないことを大切にしたい」と話します。プロジェクトを進めるうえで重視しているのは、単に何かをつくることではなく、その過程を通して人と人が「つながる」ことです。

その背景には、有賀さん自身の表現に対する想いがあります。もともと演劇やエンターテインメントに関心があり、過去にはテーマパークでキャストとして働くなど、提供する側として人に楽しさや感動を届けてきました。

「またいつか関わりたい」と考えていた表現の世界。「エンターテインメントの魅力は、一緒に何かをつくる経験を通して、立場や背景を越えて仲間意識が生まれるところ」と語ります。その力を地域の中で活かしていきたいと考えています。

▲mrtラジオに出演した際の有賀さん

◾️地域に新たな価値を生み出す、MIRISEの取り組み

現在MIRISEでは、具体的な取り組みとして映画制作や自主劇団の立ち上げなどを視野に入れて活動しています。作品をきっかけに人が訪れる「聖地」のような存在を町に生み出し、新たな人の流れをつくることも目標の一つです。

また、新富町でこのプロジェクトに取り組む意味について、有賀さんは「地域の人に喜んでもらい、感謝されることが一番大切」と語ります。観光地として大きな特徴があるわけではないこの町だからこそ、「何もない」を強みに変え、新たな価値を生み出していきたいという想いがあります。地域の人自身がこの場所に価値を感じられるような取り組みを重ねていくことが重要です。

▲新富ひょうげんの学校のワークショップ

◾️次は誰かの挑戦の場をつくりたい

今後は、表現の道を諦めかけている人たちが再び挑戦できる環境づくりにも取り組んでいきたいと語る有賀さん。生活の基盤を確保しながら、自分のやりたいことに向き合える場をつくることで、新たな挑戦を後押しをしていく考えです。

3年後には、スポンサーに頼らずとも自分たちで収益を生み出し、事業として成立させていくことが目標。その実現に向けては、まず取り組みの価値を客観的に示す指標としてグッドデザイン賞の受賞を目指し、仕組みとしての魅力を広く認知してもらうことを一つのステップと位置づけています。

さらに、継続的に収益を生み出せることを実証するとともに、新富町の魅力発信にもつなげていくことで、MIRISEの取り組みを「地域で価値を生み出すモデルケース」として確立していきます。

かつて有賀さんが一歩を踏み出せたように、この場所が、今度は誰かにとっての新たな一歩となることを目指しています。MIRISEを通して生まれるつながりや経験が人々の挑戦を後押しし、その広がりが地域の未来へとつながっていきます。