地域おこし協力隊

地域おこし協力隊

大学院生達が新富町を題材に地域課題に取り組む活動をスタート

一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(宮崎県児湯郡新富町、代表理事:齋藤 潤一、以下こゆ財団という。)は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDMという。)が行う修士課程必修科目「デザインプロジェクト」の2018年度プロポーザー(課題を提供する団体)に採択されました。

今後はこゆ財団が掲げる「世界一チャレンジしやすい街へ」というビジョンの実現に向け、慶應SDM学生チームと協働しながらイノベーティブなソリューション創出に取り組んで参ります。

慶應SDMでは、このデザインプロジェクトを通して、様々な自治体や企業が抱える課題にリアルに触れながら、解決を図るためのソリューション創出に取り組んできました。この数年で、長野県小布施町など3つの自治体とともに同様のプロジェクトを実施しており、宮崎県児湯郡新富町が四事例目となります。学生達(過半数が働きながら通う社会人学生)は、講義を通して学んだことをもとに、問題の定義から始まり、自治体が抱える課題を俯瞰的に捉えつつ、最終的に新たな価値を提供できるような製品やサービスのコンセプトを定義・提案します。
本件にあたり慶應SDM五百木 誠准教授には、宮崎県新富町の採択理由として「豊かな自然など町としての魅力もさることながら、変革を起こそうという強い意志を持って、住民の皆さんが意欲的に活動してこられた点が一番の理由です。」と述べていただきました。

この活動においては、「移住促進」をテーマの中心に置くことを考えています。具体的には、夏までに10名強の学生を新富町に数回誘致し、1泊2日のプログラムを行う中で、町の様々な人・場所に触れながらソリューション創出のための現地調査を実施していただきます。その結果をもとに、先に述べたプロセスに沿って約4ヶ月かけて取り組みを推進していきます。(第1回目の訪問は5月25〜27日を予定)
国が実施した「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」(*1)によれば、東京在住者の4割が地方移住希望者と言われています。そのような方々に向け、アカウミガメも産卵に来るほどの自然や、年間でフルーツが収穫できる食・観光資源など、あらゆる環境に恵まれる新富町を「Well Being(よき在り方=しあわせ)」な暮らしが実現できる場所として発信し、移住を促したいと考えております。 

また、こゆ財団が地域の外と中をつなぐ潤滑油となることで挑戦しやすい環境をつくり、起業家育成事業を通じて、新富町にソーシャルビジネスを多く生み出すという現取り組みとも連動させ、財団設立当初より掲げる「世界一チャレンジしやすい街へ」というビジョンの実現を目指していきます。

※1 参考資料:「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」の結果概要について
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/souseikaigi/h26-09-19-siryou2.pdf

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000028395.html