地域おこし協力隊

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宮崎県新富町の地域商社「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」。

先日、代表理事である齋藤潤一さんの記事でも紹介したふるさと納税について、齋藤さんが口にしたスタッフの“神対応”。新規はもちろんリピーターも増加している新富町では、新商品の開発にも力を入れ確実に知名度を伸ばしてきている。

では、具体的にスタッフの方々はどのような対応をおこなっているのか?こゆ財団ふるさと納税事業部の黒木雅史さんに、これまでの動きとお客様対応で大切にしていることについて伺った。

ふるさと納税金額30億円を目指す

新富町役場からの出向としてこゆ財団に在籍してる黒木さんは、役場の観光協会から述べ4年間ふるさと納税に関与している。ふるさと納税のこれまでについて黒木さんは、

財団設立当初は、ふるさと納税は2000万円ほどでした。翌年に4億円、さらに翌年は9億円と伸びてきているのですが、正直ただ増やすだけでは、寄付してくださった方への対応ができなかったと思うのです。

管理はエクセルでおこなっていて、大量に受注すると確実にパンクしていたからです。そこで私たちは最初にシステムを見直し、注文を受けられる環境を整備しました。まずは、受け入れられる環境が大切だと思いますし、それをしなければ、せっかく寄付していただいた方に失礼だと思います。

自主的に新富町をPR

現在おこなっている取り組みについて、

最初の頃は、寄付してくださった方に商品に令状を添えて発送していまいた。これはどこの自治体でも同じことだと思います。しかし、それだけでは何か腑に落ちないと感じていました。それを痛感したのがが、お問い合わせ対応をしていた時です。

「おたくはどこ?東北?」

商品を見た瞬間は宮崎県新富町だと認識しているつもりでも、多くの方が新富町のことを覚えていないのです。そこで改善したのが、メルマガはもちろん新富町のPRをしたお便りとポストカードです。季節によって写真や紹介する内容を変え、生産者の顔も見えるように工夫しています。

まだまだ模索中ですが、1人でも多くの方に新富町の存在を知っていただきたいという想いが込められています。

外の世界と交流し不足感を補う

ふるさと納税の金額を伸ばすために、どのような創意工夫をしているのか尋ねると、

スタッフ間では、問い合わせやご意見などお客様からいただいた声は、確実に共有しますし、必要であればすぐに改善策を話し合います。そのように自分たちで問題解決をするということはもちろんですが、それだけでは不十分です。

気になるセミナーがあれば積極的に参加しますし、他の自治体との意見交換会にも参加し、常にアンテナを張っています。そこで得た情報や知識をさらなる改善に役立てたいのです。

決して目立たないけどミスは許されない

普段、お客様の対応をする中で気をつけていることについて黒木さんは、

僕らの仕事って、決して目立つ仕事ではないと思うんです。どちらかと言うと地味な仕事ですが、お客様からすれば私たちが新富町の顔になりますし、失礼な態度をとれば2度と新富町に寄付をして下さらないかもしれません。

話は変わりますが、僕は学生時代野球をしていました。打順は9番でポジションはセカンド。エースピッチャーや4番バッターのように目立つことはありませんし、1番バッターのような俊足、キャッチャーのような強肩でもありません。ただただ直向きに自分のできるプレーをして、ミスをしないことだけに徹していました。

これって今も同じなのかなって思うのです。それが僕自身もやりやすいですし、今の仕事に誇りを持っていて、毎日が充実しています。それがお客様にも伝わると思いますので、これからも9番セカンドに徹して、真摯にお客様と向き合っていきます。

仕事は目立たないかもしれないが、町の顔となる仕事。こゆ財団には、個々の意識が高いバックヤードが揃っている。

宮崎県新富町のふるさと納税