地域おこし協力隊

地域おこし協力隊

人生100年時代構想。みんなが“ワクワク”できる地域づくり

日本の平均寿命が年々伸び続け、人生100年時代とまで言われるようになった昨今。宮崎県新富町の地域商社「こゆ財団」では世界一チャレンジしやすいまちというビジョンを掲げ、採用面においては地域おこし協力隊の制度を使い、10年100社1000人の雇用を目標にしている。

そんなこゆ財団で代表理事を務める齋藤潤一さんが求める採用条件は“ワクワク”。

では“ワクワク”とは具体的にどのようなもので、どのような人に採用エントリーしてもらいたいのか齋藤さんに話を伺った。

本当に自分が楽しいと思うことでチャレンジしてほしい

—ワクワクすることに重きをおく理由は何ですか?

齋藤:ワクワクという言葉は、「何も考えてない」ようなな意味に取られてしまうこともあるのですが、私が言いたいのは、ワクワク=内発的動機付けです。

天外伺朗さんが提唱されている「フロー理論」と言うものがあって、フロー理論とは、ものすごくわかりやすくいうとスポーツで言う「ゾーン」のようなもの。ゾーンの状態では、無意識が働いて、普段よりも高い能力が発揮されるという説もあります。

能力開発という点でも、ワクワクはとても重要だと考えています。

大切なのは、町民

—財団設立当初から、自分たちが“ワクワク”することをやってきたのですか?

齋藤:自分たちがワクワクするというより、町民がワクワクすることをしてきました。
全国放送のNHKで紹介されたライチも、もともと新富町にあったものだし、農業で新しい挑戦をしたいという人もいました。

私達は、そのお手伝いをしたにすぎません。

ワクワクし、幸せになることを一番に考えて行動していく中で、共感してチャレンジしてくれる町民や移住者がが増えていきました。

—チャレンジした結果、どのような変化がありましたか?

齋藤:チャレンジすることって決して楽なことではない。みんなそれぞれ日々悩みながら頑張っています。

それでも、自分がやりたいことだし、何かしらのかたちでワクワクしたいという人が集まっているので、助け合う文化も生まれてきていると思います。

みんながワクワクしなくても良い

—こゆ財団のメンバーは、みんなワクワクしているのでしょうか?

齋藤:みんなじゃないと思いますよ(笑)
別にみんながワクワクしなくても良いと思うし、ワクワクしている人を応援したい人、ワクワクしている人と並走したい人もいていいとおもってます。

大切なのは、「チャレンジしやすい町づくり」という同じビジョンに向かって1つのチームになって走ってくれることです。

夢を追いかけられる。そんな地域でありたい

—今後、どのような人に採用エントリーをして欲しいですか?

齋藤:こんな時代だからこそ夢を追いかけてほしいです。例えば会社を辞めて、いつか地方で何かをすることにワクワクしたいと思っている人

「小さいころ、私〇〇が好きだった」
「実は〇〇をやってみたかったんだ」

と、いうような自分でも忘れかけていた感情も持っていた人って少なからずいると思うんです。人と接するのが大好きというのも理由の1つで良いと思います。

そのワクワクの種を見つける機会も提供しています。

東京のローカルベンチャースクールで自分探し

ローカルベンチャースクール
—自分がワクワクすることを見つけ出せずにいるという方はどうしたら良いですか?

齋藤:年に2回東京で開催されるローカルベンチャースクールに参加して、実際に地方の課題や先進事例と向き合ってみると良いですね。

新富ローカルベンチャースクールとは地域の課題をビジネスの力で解決できる人財の育成プログラムで、全5回の講座を東京で、うち1回は宮崎県新富町での宿泊研修で構成。地方の将来を担う人財を輩出します。

地方での実体験の中でワクワクが見つかれば、財団に来てチャレンジしてください。
その時には財団がしっかりサポートしますので!

圧倒的強みである中間支援団体という存在

—チャレンジする人を応援する団体という点で、新富町と他の自治体の違いは何ですか?

齋藤:地域おこし協力隊の方々からも言われるのですが、新富町に移住していただく人が多い理由の一つは「こゆ財団」という中間支援団体の存在です。

自治体の多くが協力隊の制度を利用する際、役場と協力隊が連携しておこないます。

しかし、そこに中間支援団体であるこゆ財団が入ることで、役場・町民・ビジネスへスムーズにつなげることができるのです。

起業してもしなくても良い
新たなチャレンジをしても良い

—3年間という地域おこし協力隊の制度を利用した後は、全員が新富町で起業等のチャレンジをするのですか?

齋藤:それは、そこまで重要視してないです。ワクワクすることも独立するのも何でもタイミングがあります。

その3年というタイミングで必ずしないといけないということはないと思うので、もっと気軽な感じで自分のワクワクと向き合ってください。

真剣にワクワクとむきあえば、必ず道がひらけるともおもいます。

だって好きなこと、ワクワクしないことじゃないと続かないじゃないですか!
人生100年ワクワクしながら生きた方が何倍も幸せです。

まずは財団のホームページを見て、知ってもらった上で問い合わせをしてもらいたいですね。

最後に

夢を追い求めて就職した企業。
将来性を見据えて求めた安定。
資金が必要で始めた仕事。

人それぞれ生き方・働き方は様々だが、こゆ財団の想いを知って、

「そういえば私も〇〇がしたかったんだ!」
「ここなら私もチャレンジできそう!」

そんな感情を抱いた人は、こゆ財団の問い合わせフォームからエントリー。
自分のワクワクを財団にぶつけてほしい。

人口17000人。
宮崎県の新富町という小さなまちは、ワクワクしながら生きている人が増え続け、これからもっと面白くなる。

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