事業承継に取り組むゲストに、気になることをなんでも聞いてみよう!
■黒字なのに廃業。高齢化ニッポンが抱える「事業承継」問題
総務省の資料によると、全事業者の99.7%が中小企業といわれる日本では、70歳以上の中小企業経営者数が2025年に約245万人になるとされています。
しかも、その半数にのぼる約120万人が後継者が未定で、廃業のリスクをはらんでいます。経済産業省は、このままいくと2025年頃までに約650万人の雇用が失われ、約22兆円のGDPが失われるというデータも発表しています。廃業する企業の5割はなんと「黒字」。稼げるのにやめざるをえない状況は、日本の抱える大きな課題です。
■親族外承継も3割。経営者交代は事業の転機!
一方、中小企業庁は、経営者が交代した企業や、経営者が若い企業の方が利益率や売上高をアップさせていることを示しています。高齢の経営者が事業承継を選択しない場合、雇用だけでなく技術やノウハウも失われてしまう可能性が高く、事業承継につながる取り組みをできるだけ早く進めることが必要です。
今回のイベントでは、そうした背景をふまえたうえで、ベテラン経営者と若手人材が思いを共有し、マッチングをスムーズに進めるにはどうすればいいかを参加者全員で学びます。
ゲストには、円滑な事業承継に取り組む日髙圭悟さん(経済産業省)、CAMPFIREを退職後に事業承継にかかるサービスを新たに立ち上げた齋藤隆太さん(株式会社ライトライト)をお迎えします。
<ゲスト紹介>
■日髙圭悟(ひだか・けいご)さん
宮崎県日向市出身。2006年経済産業省入省。中小企業政策、エネルギー政策(電力自由化、再生可能エネルギー導入推進等)、イノベーション政策、生産性向上政策、教育政策等に関与し、世耕経済産業大臣の次席秘書官を務めた後、2019年7月より現職(中小企業庁財務課総括補佐)。また、2017年5月に経産省の次官・若手プロジェクトの一員として「不安な個人、立ちすくむ国家」を発表し、同年11月に文藝春秋から同タイトルの書籍も出版。現在は、中小企業税制や事業承継支援を主要業務として活動中。
■齋藤隆太(さいとう・りゅうた)さん
2007年、大学卒業後USEN入社。2008年株式会社サーチフィールド創業時に取締役として参画。ディレクション、セールスを中心に、クリエイター支援業務に携わる。2012年同社内の新規事業として「地域×クラウドファンディング FAAVO」を企画、立ち上げ。2020年2月現在全国109のエリアで地方公共団体、金融機関、地方事業者、NPOなど様々な団体と協業しながら、地域にクラウドファンディングを根付かせる仕組みを構築。2016年、出身地宮崎県にUターン、2018年株式会社CAMPFIREに事業譲渡。2019年同社執行役員を経て退職、2020年株式会社ライトライト設立、代表取締役に就任。
<開催概要>
日時 2月26日(水)18:00〜20:00
場所 新富町総合交流センターきらり 2F多目的室
料金 無料
定員 なし ※どなたでもご参加ください
(問)こゆ財団 担当:高橋邦男 0983-32-1082
<タイムスケジュール>
17:30 開場
18:00 開会
18:10 なぜいま事業承継?(日髙さん)
・中小企業経営者の実情(経営者の高齢化、黒字で廃業など)
・承継しているのは親族?それとも?
・事業承継による若返りはビジネスチャンス!
18:50 トークセッション(日髙さん×隆太さん)
・スムーズな事業承継には何が必要?
・事業承継の事例紹介(1〜2人程度)
19:30 質疑応答・交流会
20:00 終了
※会場には取材・撮影が入ります。
※ネットワーキングや営業が目的のご参加はご遠慮ください。