オンラインイベント

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//ご当地キャラクターが、夢と希望と郷土愛を届ける//
~地域内外にファンを生み出し、ご当地ヒーローで日本を盛り上げる?!~

2010年に宮崎県の良さを県内外に知ってもらおうと活動をスタートした、宮崎生まれのご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」。今回はこのヒムカイザーのプロデューサーをゲストに迎え、巻き込み型のファン作りノウハウをお聞きしました。

2021年12月にはオール宮崎県門川町ロケによる映画製作を発表したばかり。2023年公開に向けて、いましか聞くことができない運営側の仕掛け秘話は、ファン作りに取り組む方必見です!

ホスト役は「世界一チャレンジしやすいまち」をミッションに掲げ、2021年から新富町公式キャラクターおとみちゃんのプロデュースをスタートした地域商社こゆ財団。

同じ県内でそれぞれキャラクターを通じて地域活性化に取り組む2社による、オンライントークセッションを実現。ヒムカイザープロデューサーの中野氏をゲスト迎え「巻き込み型のファン作り」をテーマに話しました。

■開催:2022年1月29日(土) ※オンライン開催

■対談テーマ:「巻き込み型のファン作り」

■オンライン動画はコチラから(You Tubeページに飛びます)

■ゲスト講師: 中野崇氏(株式会社インパクトワークス代表取締役)

■モデレーター:有賀沙樹(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 広報イノベーション専門官)


事業承継で受け継いだヒーロー事業

目指すは「語り継がれる」場の創出


2018年に業務終了予定であったヒムカイザー事業の全てを、宮崎県事業引継ぎ支援センターの協力のもと株式会社グーニーズより事業承継。2019年よりご当地ヒーローヒムカイザーの運営を一手に担うこととなった株式会社インパクトワークス

代表の中野さんは1998年に大阪から宮崎に移住し、スーツアクターとして活躍しながらイベントの企画運営に従事。現在は株式会社インパクトワークスの代表としてヒムカイザー事業やアクションスクールを運営、地域活性に取り組んでいます。

中野さん「一番初めにヒムカイザーのショーをやったときはお客さんが2組でした。応援して頂ける人を増やすために色々な作戦を立てました。まずはステージカードの作成です」

1回ショーを見に行くとスタンプが押されるポイントカードで、夏休みのラジオ体操に着想を得たと言います。「新たなる神話を語り継げ」というヒムカイザーの決め台詞になぞらい、ショーを見に来たファンの方々が想い出を家族や仲間と共有し語り継げる場を作りたいという想いも込めたと言います。

新富町にも2021年4月に公式キャラクターおとみちゃんが誕生していて、どう愛してもらえる存在に育てていくかを日々模索しています。そこで、今回は同じ地域活性を目指し活動する中野さんに、ヒムカイザーのファン作りをどう拡大していったのかを根掘り葉掘り聞いていきます。


熱狂的なファン作りではなく

手を差し伸べてもらえる応援者を意識する


中野さん「心掛けていることは、ファン作りではなく応援(してもらえること)に重きを置いていることです。ニュアンスは同じですが、ファンと言うと熱狂的ないち個人を意味しますが、応援と言うと皆で頑張れと手を差し伸べる関係性をイメージしています」

おとみちゃんに置き換えて言うと、ファン作りの前におとみちゃんの歴史をきちんと見せていくことだと言います。過去・現在・未来の3つを見せていくことでキャラクターの歴史が見えてくるので、人の心を打つという中野さんのお話は、1人ずつのキャラクターの過去が描かれる漫画やドラマの登場人物に環境移入する様を思い起こしました。

現在小学3年生のおとみちゃんですが(2022年4月のお誕生日を迎えると小学4年生になります)そこまでの過去や将来像などの発信を強化していくことも「共感」に繋がると言います。

中野さん「Twitterなどのフォロワー数を増やすことも、さながら選挙で公約を発表し投票してもらうことと似ていますよね」

現在、新富町の人口とほぼ同じ1万6000人ものフォロワー数がいる(※2021年1月29日時点)というヒムカイザー。これも数字が多いから嬉しいということではなく、それだけ理解して応援してくださっている方が多いということが大事だと言います。

会社も人もキャラクターも同じで、何かしらの共感が無いと応援を得ることはできないということを改めて感じました。


人を集められないなら届ければいい

発想の転換でギャップが生み出す面白さ


ヒムカイザーの活躍は国内に留まらず、海外でも日本のアクションショーは高い評価を得て多くの人々を魅了していました。しかし、新型ウイルスコロナ感染拡大により、約1年2カ月の間国内外における全てのショーがキャンセルとなったと言います。

そこでただ立ち止まるのではなく、「ファンの方々を呼ぶことが出来ないのであれば、自ら足を運べばいい」とヒムカイザーによるデリバリーサービスやドライブスルー、出張クッキングなど工夫を凝らした企画を実施するなど新しい道を模索しています。

世界一チャレンジしやすいまちを目指している新富町でも、農業一筋43年の農家さんが飲食店に挑戦するなど、日々新しいチャレンジャーが誕生しています。

そんな町の仲間たちの活動を応援するべく、私たち地域商社こゆ財団も特にSNSを活用した情報発信でのサポートに試行錯誤しています。ここで中野さんより言われてハッとしたのが、「お知らせ=CMは面倒くさい、飛ばすもの」と認識されているということでした。

中野さん「YoutubeでもCMを飛ばせる有料サービスがありますよね。残念ながら、結局CMは視聴者にとっていらないもの、でも企業さんは伝えたいんですよね」

ここに、広報と宣伝の違いがあると感じました。本来、広報はパブリックリレーションズ(PR)なので公共にお知らせしていくことに特化しますが、これを宣伝と同じだと捉えてしまうとただの一方的な売り込みになってしまうので急にCM的になります。「私を好きになって!」という売り込みではなく、「まずは私はこんな人です」と周知していくことが共感を生む第一歩、PRになるのではないかと感じました。


皆が嬉しいが一番嬉しい

宮崎から九州、日本を元気にしていく


他にも、自然栽培をされている農家さんの想いに共感してヒムカイザーを連れて子どもたちへの農業体験の機会を創出するなど、慈善事業にも積極的に取り組みたい想いがあると言います。

きゅうりやピーマン栽培を初めとする農業が盛んな新富町でも、食育やアグリテックなどその特色を生かしたまちづくりに取り組んでいるため、「新富町でもぜひ!」という話で盛り上がりました。

さらに、コロナ禍で壊滅的なエンターテインメント業界をどうにかしたいという想いと地域活性への願いを込めて、2023年に門川町オールロケによるヒムカイザーの映画制作・公開が決定。更なる地域経済の活性に向けて挑戦を繰り返す中野さんたち。

このPRも兼ねて、シャッター街の商店街でのお化け屋敷企画や、映画を観た後に行く聖地巡礼ではなく、映画を撮影する場所を一緒に清掃活動で綺麗にして「私たちが綺麗にしたところ」と思い入れが出来るエコクリーン活動を取り入れた参加型のPRイベントも考案していると教えてくださいました。一貫して中野さんから出てくる言葉は、「皆が嬉しいとなる」という想いでした。

一見、これは難しいそうだなと思っても「じゃあどうしたら実現できると思う?と皆に投げていくことで、むしろ巻き込みができ盛り上がる」という話はまさにプロセスエコノミーの実践でした。

幼いころから国民的に応援されている卓球の愛ちゃんの活躍や、会いに行けるアイドルAKB、オーディションの様子から朝の情報番組で追ってデビューするまでをドキュメンタリーで発信していたNiziuなど、皆それまでのストーリーが見えて共感を得ることで応援されているという共通点があります。

デビューするまでが盛り上がるこの状態を中野さんはロケット方式と名付けていました。ロケットが発射される(=デビュー)までをブースターとして皆が応援し、その後宇宙を探査して帰還したところでまた話を聞く楽しみがある。共通の体験を通じて家族や仲間、大切な人と「〇〇だったね」と会話する時間が生まれること、共通の想い出を作れることもまたエンターテインメントの醍醐味だと改めて感じました。

最後には見てくださっている方々からの質疑応答にもお答えいただきましたが、「いま裏拳ブームが来てるね」などアクションにも流行り廃りがあるなど、普段考えたことのないアクション業界ならではの話も飛び出しました。

まだまだ話したりないこと、聞き足りないことがあり、あっという間の90分でした。ぜひイベント全容が気になる方はYoutubeに動画を保存していますので、全編をご覧ください。

最後に、来年公開に向けて映画版ヒムカイザー出演者を宮崎県内で募集しておりオーディションが開催されています。こちらも気になる方は是非、公式HPから詳細をご確認ください。

こゆ財団では「世界一チャレンジしやすいまち」で一緒にチャレンジしたい仲間を絶賛募集中です。地域おこし協力隊の制度を活用した手法もありますので、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。

written by Saki Ariga