「地域おこし協力隊のメリットとは」~向いてる人・向いてない人、注意点まで解説~
地域おこし協力隊は地方創生に向けて、都市部の人材の地方活動をサポートする制度です。メディアでも取り上げられる機会が増え、地方移住の手段としての認識が高まっています。ですが、事前のリサーチをせずに参加すると理想と現実のギャップに直面することもありますから、協力隊に参加することのメリット・デメリットをしっかり理解することも大切です。
目次
- ①地域おこし協力隊になるメリット・デメリット
- ①-1地域おこし協力隊のメリット
- ①-2地域おこし協力隊のデメリット
- ②地域おこし協力隊に向いてる人・向いてない人
- ②-1地域おこし協力隊に向いてる人
- ②-2地域おこし協力隊に向いてない人
- ③地域おこし協力隊になる前の注意点、なった後の注意点
- ③-1地域おこし協力隊になる前の注意点
- ③-2地域おこし協力隊になった後の注意点
①地域おこし協力隊になるメリット・デメリット
まずは地域おこし協力隊に参加するメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
①-1地域おこし協力隊のメリット
地域おこし協力隊に参加するメリットは、一人で突然移住するよりも地域に溶け込みやすい環境にあることです。多くの自治体では協力隊の受け入れ実績があるため協力隊の先輩がおり、移住後のサポートをしてもらえる体制が整っています。また、最低限活動を維持できるための収入をもらいながら移住できること、実家が都心部の人にとっては田舎をもてるということも協力隊に参加して地方移住するメリットと言えるでしょう。
①-2地域おこし協力隊のデメリット
地域おこし協力隊に参加するメリットは、実際の活動内容が自分のやりたいことと違うケースがあることです。過疎地域が抱える課題は多岐に渡るため、募集要項に記載以外の活動をしなければならない場合もあるでしょう。思い描いていた理想の活動イメージと現場での仕事の進め方の違いに驚いてしまうかもしれません。また、地方では仕事の進め方に独自のルールが存在するケースもありますから、自由に活動できる訳ではないのだなと感じることもあります。さらに、決められた作業以外にもボランティアの仕事も多くなるかもしれません。金銭的サポートがなくなればそれだけをやり続けるわけにはいきませんから、任期が終了するまでにいくつかの仕事は事業として成り立たせる必要も出てくるでしょう。
②地域おこし協力隊に向いている人・向いてない人
メリット・デメリットが存在する中で、どのような人が地域おこし協力隊に向いているのか確認しておきましょう。
②-1地域おこし協力隊に向いている人
地域おこし協力隊に向いている人は、自分で仕事を作れる人です。協力隊では自治体に所属して活動を進めていくのですが、役所の担当者は着くものの、実際の業務で何か具体的な指示を逐一してくれる環境ではないからです。自ら地域の課題を見つけ出し、解決に向けた具体的な活動を計画できる人に向いています。また、幅広い年齢層の人とコミュニケーションできる人にも協力隊は向いているでしょう。移住先では年齢が大きく離れた住民の方や様々な背景を持った協力隊の先輩と協力して活動しています。
②-2地域おこし協力隊に向いてない人
反対に、地域おこし協力隊に向いていない人は、指示がないと動けない・自分で仕事を作った経験がない人です。現地役所の担当者は協力隊受け入れの担当ではありますが、上司ではありません。むしろ、どのような課題があり、どのように解決すればわからず良いアイデアを模索している可能性もあります。単に労働力を提供するだけでなく、地域活性化のためのアイデアを考えられる力が必要になります。
③地域おこし協力隊になる前の注意点、なった後の注意点
最後に、地域おこし協力隊になる前となった後の注意点も確認しておきましょう。
③-1地域おこし協力隊になる前の注意点
協力隊になる前の注意点としては、自分のやりたいことと実際の現地活動には必ずギャップがあることです。リサーチ不足で想定外の活動にショックを感じてしまう恐れもありますので、下見を含めて該当地域での活動内容を事前に確認するようにしましょう。
③-2地域おこし協力隊になった後の注意点
協力隊になった後の注意点としては、自分の活動ペースと現地の人の活動ペースは異なることです。中には都心部にて効率重視で活動していた経験がある人もいるかもしれませんが、定住先の人々が同じペースで活動しているとは限りません。熱量にも差があるケースがほとんどでしょう。着実に地方創生に向けて動いていくには、いく先の地域のペースを尊重して進めることが大切です。
地域おこし協力隊のメリット・デメリットや注意点をご紹介しました。地方創生という大義名分はあるものの、実際に現地で活動するとなると理想と現実の違いを目の当たりにする機会もあるでしょう。慣れない地で活動することを想定し、ギャップにつまずかない事前準備が大切です。