お知らせ

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8月19日(土)、新富町総合交流センターきらりで「宮崎ビジネスプランコンテスト2017」を開催しました。

このコンテストは、特産品の開発・販売と並ぶこゆ財団の事業の一つで、地域の課題をビジネスの力で解決する人材の育成を目指すものです。この日は事前審査を通過した一般公募組と、こゆ財団の運営する起業家育成塾「児湯シータートル大学」の受講生からなる、計11組が登壇。6名の審査員がプレゼンテーションを審査しました。

登壇者は農家やカフェ経営者、教育分野で事業を行う人など、多種多様な顔ぶれ。会場に集まった多くの観覧者を前に、これまで磨いてきたプランを発表しました。

宮崎市内でパン店の2代目として仕事をしている押川裕一郎さんは、新富町が小麦の生産地であることを説明。今はまだ販路に乏しい小麦をパンの原料に使うことで、生産者を応援したいと語りました。会場では新富町産の小麦を使ったパンの試作品を配布。パンの価格や販路などの課題にも触れながら「自分の店がモデルとなり、新富町産の小麦が他のパン店でも使われるようになるよう、しっかりやって行きたい」と決意を語りました。

また、野島翔平さんと俵清志郎さんの2人からなる「レボキッズプロダクション」は、新しいスタイルの学習塾をプレゼン。トークや特技などを生かして子どもたちの楽しい気持ちを後押しする「芸人先生」と、「人工知能」という両輪で子どもたちの学習を支援するプランを発表しました。

プレゼンの合間には審査員からの鋭い質問もあり、登壇者は自らの課題や、より確度の高いプランにしていくためのヒントを掴んでいました。

全てのプレゼンが終了した後、最優秀プランが発表されました。

受賞したのは現在福祉業界で仕事をしている東亮太さん。奈良県から宮崎県に移住した東さんは、山間部にお住いの高齢者に対して、個別に訪問をして整体を行うという「訪問整体サービス」を立案。体の痛みから仕事や買い物などが億劫になりがちな方々の痛みを整体によって低減し、少しでも長く健やかな毎日を送れるようにしたいと語りました。

審査員からは、東さんがすでに個人事業主としても開業し、実際のお客様を相手にモニタリングを兼ねた施術をスタートさせていること、今後同種のサービスが明らかにニーズが増加する見込みであることなどが評価されていました。

東さんは今後、最大300万円の資金獲得を含むこゆ財団の全面サポートのもと、プランを実現していきます。

 

なお、2017年5月から開校したこゆ財団の「児湯シータートル大学」第1期は、この日のプレゼンテーションを最終発表として終了しました。こゆ財団では1期生について、ビジネスプランの実現に必要な支援を引き続き行いながら、第2期の開催に向けた準備や新たな起業家の育成に取り組んでいきます。