2023年12月8日〜9日一般財団法人地域活性化センター主催「地方創生実践塾 in 新富町〜農業を基盤としたまちづくり〜」を開催しました。
当財団は、講師として実践塾のコーディネートおよび運営を行いました。
【地方創生実践塾のスケジュール】
◎1 日目
講義① 主任講師:一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 日髙桃子
講義② 講師:オーガニックファームZERO 宮本恒一郎
フィールドワーク① 講師:本部農場 本部博久
フィールドワーク② 講師:一般社団法人ニューアグリベース 児玉洋平
フィールドワーク③:AGRIST 株式会社 秦裕貴
◎2 日目
講義③ 講師:新富町長 小島崇嗣
講義④ 講師:一般社団法人ニューアグリベース 児玉洋平
講義⑤ 講師:新富町役場産業振興課 髙山研二
グループワーク 主任講師:一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 日髙桃子
【地方創生実践塾の内容】
これからの農業の在り方を知る為に1 日目は、講座を2つ、フィールドワークを3 つ行いました。
開校式の後、主任講師の日髙より新富町および財団の紹介を行ないました。その後、合同会社オーガニックファーム ZERO の宮本恒一郎氏より①有機農業について②飲食業「有機米農家おにぎり宮本」③農作物の加工および海外輸出について講話頂きました。実際に宮本氏の作ったお米を食べながら聴講するのは貴重な経験だったようで、参加者からも喜びの声を頂きました。
ランチ後は、本部農場を視察しました。本部農場は“牛にやさしい酪農”を目指した農場で、作業
効率化の為に ICT やロボットなどを積極的に取り入れたり、和牛 ET の生産やバイオガス
プラントを導入したりしています。参加者は次世代閉鎖型牛舎や哺乳ロボットに強い関心を
もたれた様子で活発な質疑応答がなされていました。
次に一般社団法人ニューアグリベースを視察しました。当団体は、2021 年に新富町と児湯農業協同組合が一体となり、互いに情報の共有を図り、次世代に繋ぐ人材を育成し、攻めの農業
を実施することによって町内農家の生産活動を支援することを目的として設立されました。今
回は、企業版ふるさと納税にて新富町と連携協定を締結しペプチドの研究を行っている三
洋化成工業株式会社と、有機質活用型溶液栽培などの循環型栽培による環境負荷及び化学
肥料の低減化を図るOAT アグリオ株式会社の実証ハウスを見学しました。
その後、AI を活用したスマート農業 DX を推進する為にピーマン等の自動収穫ロボットの
開発を行なっている AGRIST 株式会社を視察しました。今回は、会社オフィスにて秦氏より会
社概要についての説明がありました。参加者からは、ロボット開発や資金調達についての話など
多岐にわたる話が展開されました。その後、圃場に移動して実際に収穫ロボットが動いている様
子を見学しました。
夜には、新富町内の民宿「初音」にてビュッフェ形式の交流会が行われ参加者は宮崎の郷土
料理を楽しみながら、引き続き同席いただいた講師陣をはじめ新富町役場の職員と活発な
意見交換が行われました。
(一般社団法人ニューアグリベース視察時 実証ハウス前にて)
ウェルビーングなまちを目指して
2 日目は、総合交流センターきらり大集会室を会場にして講話およびグループワークが行わ
れました。
はじめに、新富町小嶋町長から新富町の取り組みやこれからの展望についての講話があります。町が取り組んでいる事業として、サッカースタジアムを例とした拠点地の作り方、庁舎
内改革・デジタル化、財政改革についての話があった。特に企業版ふるさと納税と地域おこ
し協力隊の採用に関しての話題が盛り上がりました。
その後、新富町役場産業振興課 高山課長補佐および一般社団法人ニューアグリベース 児
玉業務執行理事より新富町の農業についての話がありました。新富町内における主要作物や認
定農家についての話があり、参加者からも農業に関する専門的な質問が多数上がっていました。
午後は、4 グループに分かれ「今回の実践塾で学んだこと・これから取り組みたいこと」を
テーマに40 分間意見交換をした後、1 グループ10 分ずつプレゼンをしてもらった。互いに
学びや気付きを共有し活発な意見交換が行われている姿が印象的でした。
今回の実践塾ではフィールドワークをメインに講座を行い、実際に現場を見てもらうこと
に重点を置きました。実際に現場を訪れ生産者や事業者から話を聞くことで各々の理解度が上
がり、今後の事業に少しでも役に立つことができるのではないかと思います。
(新富町小嶋町長講和の様子)
(参加者全員での記念写真)
今回、ご参加いただきました皆さまありがとうございました!
そして、今回の地方創生実践塾を主催してくださった地域活性化センターの皆さま貴重な機会をありがとうございました。
今後とも、当財団は地域活性化の為このような勉強会やイベントを積極的に行っていきたいと思っております。