【チャレンジャー】不安や迷いも抱えながら好きを貫く【児玉華奈さん】 - 地域商社こゆ財団

お問い合わせ

【チャレンジャー】不安や迷いも抱えながら好きを貫く【児玉華奈さん】

【チャレンジャー】不安や迷いも抱えながら好きを貫く【児玉華奈さん】

地域おこし協力隊としてこゆ財団に入社し、文化会館MIRISEのプロジェクトの一員として活動する児玉さん。新富町の文化会館を拠点に、芸術を通したまちづくりに取り組んでいます。これまでに歌や演技などの表現活動に取り組んできた経験を持ち、今後は歌の活動にも力を入れていきたいと考えています。これまでの経験や、活動にかける想いについて聞きました。

MIRISEプロジェクトについてはこちら

◾️しんどさ8割に勝る2割の楽しさ

宮崎県出身の児玉さんは工業系情報科の高校を卒業後、県内の工場に3年間勤務。その後、「一度は九州を出て挑戦したい」という想いから、宮崎でアルバイトをしながら東京で演劇の練習に参加するなど、二拠点での生活を送っていました。

小さい頃から歌うことが好きだった一方で、ミュージックビデオへの出演の憧れから演技にも興味を持ち「まずはやってみよう」という気持ちで表現の世界に踏み出しました。芸能事務所所属には至らなかったものの、系列の場で演劇の練習に参加するなど表現活動に関わり続けてきました。

東京では演技の練習に取り組む中で、慣れない環境での生活に戸惑うことも多かったと言います。「初めてのことばかりで不安だった」と振り返る児玉さん。

自分のやっていることが本当に正しいのかという不安や、指導だと分かっていながらも否定されているように感じてしまう苦しさ。

その時を振り返ると、「しんどさ8割だった」と語る一方で、「やるしかない」という強い気持ちと、「やっぱり楽しい」という感情が大きかったそうです。中でも自分の表現を褒められた瞬間が、大きな支えになっていました。

◾️大きな拍手に包まれた時間が特別なものに

演劇に興味を持ったきっかけは、中学生の頃の文化祭で主役を務めた経験でした。「そのときがすごく楽しくて」と話す児玉さん。ラストシーンで自分にスポットライトが浴びた瞬間客席にいる観客の表情が目に入り、笑ってくれたことが強く印象に残っているといいます。大きな拍手に包まれたあの時間が児玉さんにとって特別なものになっていました。

▲高校の文化祭での児玉さんの勇姿

幼い頃から歌うことも好きで、地元のお祭りのカラオケ大会や高校の文化祭など、人前で歌う機会を大切にしてきました。

歌う際には、場所や季節、その場の雰囲気に合わせた表現を意識しながら、聴く人のことを思い浮かべて気持ちを込めることを大切にしているといいます。自分自身が楽しむことも忘れず、「聴いてよかった」と感じてもらえるような歌を届けたいと語ってくれました。

現在は「歌ってみた」などの活動にも興味を持ち、カバー楽曲の練習にも取り組んでいます。最近は人前で歌う機会は減ったものの、昨年地元のお祭りで久しぶりに歌った際には緊張しながらも楽しさを改めて実感し、拍手に包まれる瞬間に安心感を覚えたといいます。

◾️「とりあえず行ってこい。」祖父の後押し

こゆ財団への入社のきっかけは、MIRISEプロジェクトでの募集を知った祖父からの紹介でした。宮崎と東京を行き来する生活を続ける中で、金銭面の不安を感じていた頃、児玉さんの様子を見て「とりあえず、こゆ財団に話を聞きに行ってこい」と背中を押されたことが始まりだったといいます。

当初は3年間という期間が定められている地域おこし協力隊という働き方に迷いもあったものの、祖父からの後押しや財団から声をかけてもらったことも一つの縁と感じ、挑戦することを決意しました。

現在はMIRISEプロジェクトの一員として、文化会館での催しの企画や運営に携わりながら、地域に人を呼ぶきっかけづくりを行っています。

現在の心境については、「楽しみな気持ちと不安な気持ちが半分ずつ」と率直に語ります。「どうにかなると思っているし、私は運がいい方」と前向きに捉える一方で、「まだ始まったばかりで、自分を出しきれていない」という不安も抱えています。

それでも、表現することへの想いは変わりません。「いろんな感情、想いを伝えたいから歌う。自分の好きなものを届けたい」と語り、歌を軸にしながら、演技や映像作品への出演など、さまざまな表現にも挑戦していきたいと考えています。

▲友人のファッションブランドの個展で行われたステージイベントの様子

◾️この先もずっと歌っていたい

児玉さんは、「歌うことをやめたら何も残らない」という想いを抱えながら、行動力と粘り強さを持って、不安や迷いとも向き合い続けています。それでも歩みを止めることなく挑戦を続けている背景には、「歌が好き」というシンプルでまっすぐな想いがあります。

「この先もずっと歌っていたい」児玉さんはそう話します。歌は様々な感情を届けられるもの。想いを届けたいという気持ちを原動力に、自分なりの表現で活動の幅を広げていきます。