反骨精神から始まった、選択の積み重ね【湯藤友希さん/こゆ財団】
4月よりこゆ財団に入社し、地域価値創造戦略グループの一員として活動をはじめた湯藤友希さん。
「自分のことは自分でやりたい」そんな想いを胸に、進学や就職といった節目ごとに自らの選択を重ねてきました。これまでの歩みと人柄に迫ります。
◾️出逢いが変えた価値観
宮崎県で生まれ育った湯藤さんは、「自分のことは自分でやりたい」という想いを持ちながら、これまでの人生を歩んできました。その背景には、厳しく育てられた環境の中で、「文句を言われないように自分のことは自分でやる」と決めた経験があります。
そうした想いの根底には、「すべては反骨精神だった」と振り返る一面もあります。中学卒業後はすぐに働きたいという気持ちが強かったのですが、母親の「高校には行ってほしい」という願いもあり進学を決意。入学したものの環境が合わず、わずか1週間で休学という選択をします。
休学中に始めたアルバイトでは、さまざまな人と出会いました。その中で、目的を持たずに働いている人の姿を見て、「自分はこうはなりたくない」と感じたといいます。その経験をきっかけに、通信制の学校へ進学。
そこには社会人やさまざまな事情を抱えた同世代の人たちが集まっており、「普通に過ごしていたら出会えない人たちと出会えたことが大きかった」と振り返ります。学校に通いたくても通えなかった人、あえて別の道を選んだ人など、多様な価値観に触れた経験は、湯藤さんにとって大きな財産となりました。自ら選んだ環境の中で過ごした時間は楽しく、学ぶことそのものへの意識も変化していったといいます。
◾️興味から始まった挑戦
いとこの結婚式をきっかけにブライダルの世界に興味を持った湯藤さん。会場全体が感動に包まれる空間や、その雰囲気をつくり出す仕事に強く惹かれ、「こんな世界があるんだ」と感じたことが進路を決めるきっかけとなりました。
福岡の専門学校へ進学し、ヘアメイクを専攻。親元を離れたいという気持ちもあり、新たな土地での生活をスタートさせました。「やってやる」という強い気持ちで学びに向き合っていたといいます。ブライダルの資格取得に向けた勉強や実習にも前向きに取り組み、充実した時間を過ごしました。

卒業後は美容室に就職し、ヘアメイクアシスタントや受付業務を担当。しかし体調を崩したことをきっかけに退職を決断します。その後は、学生時代にアルバイトをしていた飲食店へ戻り、約7年間勤務。店長からの「戻っておいで」という言葉に背中を押されたことも大きかったといいます。
接客業の中で人と関わることの楽しさを実感し、「人と話すことが好き」という自分の強みに気づいていきました。また、飲食店に限らず、展示会の受付やコールセンターなどさまざまな仕事にも挑戦。「やってみたいと思ったことはやってきた」と語るように、その行動力の裏には、常に自分で選択してきた経験の積み重ねがあります。
結婚・出産を経て、「自分が育った環境で子育てをしたい」という想いから宮崎へ戻る決断をしました。これまでの経験を経て、生活の拠点を改めて見つめ直した選択でもありました。
◾️やりたいことはなんでもやってみよう
こゆ財団への入社は、ハローワークで求人を見つけたことがきっかけです。当初はふるさと納税に関わる業務に興味を持ち応募しましたが、入社後は別の部署に配属されました。しかし会社説明を受ける中で、「知らないことに挑戦できる環境がある」と感じたといいます。
岡本代表の「やりたいことはなんでもやってみよう」という言葉にも背中を押され、新しい分野にも前向きに取り組んでいこうと考えるようになりました。
現在は、覚えることや関わる人の多さに戸惑いながらも、日々業務に向き合っています。「いろんなプロジェクトがあって、その意図を理解するのが大変」と語りつつも、その環境を前向きに受け止めている様子が伝わってきます。これまで多様な経験を重ねてきたからこそ、新しい環境にも柔軟に向き合っているのかもしれません。

◾️まっすぐな想いの先に
自身については「気分屋で頑固」としながらも、「自分の考えにまっすぐ」と表現します。
高校時代、アルバイトで多くのシフトに入り働いていた頃、普段はあまり現場に顔を出さないオーナーから「頑張ってるね」と声をかけられたことがありました。何気ない一言でしたが、「ちゃんと見てくれているんだ」と感じたといいます。
10代だった当時、その言葉は大きな励みとなり、「頑張った分だけ返ってくる」という実感につながっていきました。その経験は現在にもつながっており、自分の行動や選択に対してまっすぐ向き合う姿勢の土台となっています。
今後についてはまだ模索中とのこと。こゆ財団という多様なプロジェクトに関われる環境の中で、まずは目の前の業務に向き合いながら経験を重ね、いずれは自分の企画を形にしていきたいと考えています。
これまで自分の意思で道を選び続けてきた湯藤さん。その歩みの先にどのような形が生まれていくのか、これからの取り組みの中で少しずつ輪郭が見えていきそうです。


