地域おこし協力隊

地域おこし協力隊

群馬県出身で、東京の大学に進学後、東京の編集プロダクションに勤めていた二川智南美(ふたがわ ちなみ)さん。
2019年9月から、新富町の地域おこし協力隊として移住しました。

そんな二川さんに、地域おこし協力隊にエントリーした経緯や、新富町の印象、新富町でやりたいことなどを伺いました。

「南九州移住ドラフト会議」で聞いた生の声に心が動く

—なぜ、新富町へ地域おこし協力隊として移住しようと思ったんですか?

二川:2018年に開催された「南九州移住ドラフト会議」がきっかけです。

「南九州移住ドラフト会議」とは、楽しい!面白い!をモットーに「チャレンジしている地域コミュニティ」と「地域に関わりたい移住検討者」が出会える機会を提供している企画のことです。2016年に鹿児島で始まり、2018年からは「鹿児島・宮崎」を舞台に取り組みを展開していて、私は2018年に参加をしました。このときの参加地域のひとつに宮崎県新富町があり、こゆ財団の方とつながることができました。

私は先日まで東京で生活していたのですが、群馬県出身ということもあり、地方での生活に憧れを持っていました。そんなときに、友人に誘ってもらい、「南九州移住ドラフト会議」に参加したんです。半分はノリで参加したのですが、こゆ財団から指名(=移住候補者)をいただいたので、実際に現地へ行ってみました。

求めていた地域のカタチ

—新富町にはそのときに初めて来たのですか?

二川:こゆ財団から指名を受けたあと、2018年11月に訪れたのが初めてです。
宮崎県には、趣味の一人旅で史跡や寺社などを巡りに何度も来たことがありますが、新富町に長く滞在したのは初めてです。

—初めての土地へ移住することに不安はなかったですか?

二川:初めて新富町に来た時、直感的に「ここに住みたい」と思ったんですよ。
人の温かさや、地方都市までのアクセス面、移住者に対しての壁がないこと、人口の数など、私が憧れていた地方での生活にピッタリ一致したのです。

あとは、俳句を詠みたくなったというのもありますね。

—俳句ですか!?

二川:大学で俳句を専攻していて、同級生と句会を開くほど、俳句が好きなのです。

新富町を見ていると、なぜか俳句を詠みたくなるポイントが多くてテンションが上がりますよ。

町の魅力をもっと町民の方々に伝えたい

—それだけ魅力の多い町なのですね。地域おこし協力隊としては、どのような活動をしていくのですか?

二川:現在、役場の総務課に所属していて、今後は新富町の広報誌「広報しんとみ」の制作に関わらせていただきます。

—広報誌を作りたくて地域おこし協力隊にエントリーしたのですか?

二川:そうですね。

そこには、以前観た映画が影響しています。
おだやかな革命」という作品です。自然再生エネルギーを使って地域を活性化するというドキュメンタリーなのですが、それを観て号泣しました。

私は編集の仕事を通じてさまざまな情報を発信してきましたが、私が本当に発信したいのは、このような地域の現実や魅力を伝えることなのではないかと考えるようになったのです。

新富町には、広報誌の専属となる担当者が不在ということを聞き、それならぜひ私にやらせてもらいたい!と手を挙げました。

広報誌があまり読まれていないという現状があるので、編集のスキルを活かし、もっと町民の方に親しまれる広報誌にしていきたいです。

—どのようなことを伝えていきたいですか?

二川:新富町は魅力溢れる町であることに加え、こゆ財団の活動や行政の取り組みなど、強固な土台があると思います。
しかし、それが町民の方々まで伝わっていないような感覚を持っています。

町民と行政、そしてこゆ財団。3つの歯車を噛み合わせる軸として、広報誌がいい影響を与えてくれるようになることが最初の目標です。
その後は、それらの情報をもとに町外へも発信していきたいと考えています。

まずは、広報誌の紙面構成の変更などを町に打診し、実現できるようチャレンジしていきます。