「やってみたい」から「やってみよう」へ、
きっかけをくれた“こゆみらいの学校”
“いまよりちょっと自分を好きになる”をコンセプトに、2021年からスタートした学びの場「こゆみらいの学校」。受講者は全5回の講座を通じて、自分の好きなことや得意なことを生かしたスモールビジネスの創出に挑戦します。さらに希望者はそれを披露するイベント「まちなか文化祭」へ出店することも可能です。今回はこゆみらいの学校2022の受講から出店までを経験された垣迫亜紀さんに、受講のきっかけや感想などを伺いました。
チャレンジしている人が周りにいる環境
━━普段はどのようなお仕事をされているのですか?
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(以下、こゆ財団)で交付金事業の経理や事務、地域おこし協力隊の方のサポート、経費関係を担当しています。
━━こゆみらいの学校に参加されたきっかけは何でしたか?
職場で、企画運営の担当さんたち(財団メンバー)がこゆみらいの学校について話しているのを聞いて「楽しそう」って思ったんです。“月に2日働いて3万円を稼ぐ”というスモールビジネスに興味を持ちました。それと、隣の席の甲斐隆児さん(地域おこし協力隊)もチャレンジするというので、「私もやってみようかな」とついその気になっちゃいました。
私は以前から「やってみたい」と思っていたことがあり、それをこゆみらいの学校で「やってみよう」と思いました。講座が平日の回もあったので「仕事はどうしようかな」と迷いましたが、周りのサポートのおかげで参加できました。
━━もともとチャレンジしてみたいという気持ちがあったのですね?
こゆ財団に入社したいと思ったのは、ホームページに掲載されていた「やってみよう・なんとかなる・ありがとう・あなたらしく」というコアバリューが自分の心にささったからなんです。周りにもチャレンジしている人が多いので、今回私も「やってみよう!」と思いました。
新富町の特産品をモチーフにした「箸置き」を製作
━━こゆみらいの学校ではどのようなことをしましたか?
まずはじめに自分の人生の振り返りをしました。その後に「何が向いているか」や「こういうことを仕事にしたらいいんじゃないか」といったことを他の受講者とグループになって話しました。
自分では特に気にしていなかったような意見をもらえて、選択肢を増やせましたね。意見を否定しない・「いいね」と言うなど、あらかじめお願いごとがあった上でグループトークしていたので、みんな褒めてくれるし、優しかったです。
それとまちなか文化祭の前にプレ出店を2回ほどできたんですよ。初めての出店で不安でしたが、「あれが足りない」「これも準備しよう」などが事前に分かって良かったです。
━━垣迫さんはどういったお店を出店されたのですか?
“しんとみICHIBA”という名前のお店で、箸置きを作って販売しました。新富町の特産品をモチーフにしたキャラクターで、レンコンやマンゴー、ライチ、ピーマンなどいろいろなものがあります。最近は箸置きだけでなく、メモを挟めるようなものやマグネットも作っています。
私は新富町の公式キャラクター「おとみちゃん」の事業にも関わっていて、以前からこゆ財団のオフィスにおとみちゃんグッズのガチャガチャを置いたらどうかなと妄想していたんです。その横に私のガチャガチャも置いたら、おとみちゃん と一緒に新富町をアピールできるじゃないですか。今回はその中身になるものを作ってみました。
━━素材は何でできているんですか?
粘土で作っています。焼くと陶器になるんですよ。
━━以前からこういったものを作られていたのですか?
もともとイラストを描くことが好きだったんです。デザインの学校に2年通ってIllustratorを習ったので、シールや年賀状を作ったり、ProcreateでLINEスタンプを作って販売したりもしています。こゆ財団にいたメンバーの似顔絵を描いてTシャツを製作したこともあるのですが、思いがけず好評で、着ている方を見かけると嬉しくなります。
ガチャガチャの設置を実現させたい
━━受講されてみた感想は?
今まで「やりたいな」という気持ちはありましたが、やるきっかけがなかったんです。今回実際にやってみて、これだけ時間やお金、労力がかかるものなんだなということが分かりました。
━━今後の展望を聞かせてください。
やはりガチャガチャの設置を実現したいですね。箸置きは1人1個あれば十分なものなので、そこにこだわらずに「こういうのがあったらいいな」という意見を聞きながら作っていきたいです。
まちなか文化祭では箸置きの販売だけでなく、特産品のイラストの中に顔を描く「特産品似顔絵」もやっていたのですが、それも意外と好評でおもしろかったので、また機会があればやりたいと思っています。
垣迫さんの「やってみたい」という気持ちを「やってみよう!」に変化させるきっかけとなった「こゆみらいの学校」。やってみたいことを心に秘めている方は、まずこゆみらいの学校で“小さな一歩”を踏み出してみてはいかがでしょうか。
※2022年は9月〜10月で全5回講座として開催しました。→コチラ
2023年の開催要項が決まりましたら、こゆ財団公式サイトやSNS等にてお知らせします。
執筆&撮影:河野史(「地域を編集する学校」卒業生)