自分の未来を「自由に」考え、言葉にしてみよう。考えるきっかけをつくる、富田中学校3年生に向けたキャリア教育を実施

2021年6月3日、宮崎県新富町の富田中学校にて、3年生の総合的な学習の時間を活用して、こゆ財団教育イノベーション推進専門官・中山 隆はキャリア教育を行いました。新富町地域おこし協力隊ら移住者5人も動員し、子どもたちの学びをサポート。自身の生き方・働き方の考えを整理して言葉で伝える時間は、参加した地域の大人たちにも学び多き時間となりました。

自分の未来について考え、話してみよう。
大事なのは「自由に言葉にする」こと

中学3年生といえば、義務教育終了を前にそれぞれの進路を考える時。自分の未来をどのように考え、選択していくのでしょう。体育館に集まった3年生に、こゆ財団・中山は自ら設計した授業を始めます。テーマは、「未来を“自由に”言葉にする」。
「やりたいこと、やるべきことは、変わるものです」と中山。
人生100年時代と言われる今、職場の定年が65歳だとしたら、それから100歳まで35年もあります。一度就職すれば終わりではなく、転職することもあれば、退職後にはまた別の仕事をするかもしれません。長く生きることは、会社に就職して働くことよりももっと広く、「どう生きるか」まで考えることが必要になってきます。

自分の将来を考えるにあたり、まずは中山が準備した動画を全員で視聴しました。生徒たちは何を、どう感じたのでしょう。ここでまず、ペアになり感じたことを質問し合うワークを実践しました。

「人と同じじゃなくていいんですよ。自分が感じたことを自由に伝えてみましょう。同じ動画を見ても意外と人と同じじゃないものです」

自由に発言していい、ということ、また聞く人は相づちを打ったり、笑顔で話しやすい雰囲気を作ってあげることなど、インタビューのコツを伝えて練習しました。

「15年後の今、私は○○している」
30歳の自分を想像してみよう

いよいよ本題へ。中学3年生の生徒たちへ、「“15年後の自分”を考えてみよう」というテーマを与えます。
「世の中にはどれくらいの職業が存在しているのでしょう?」
中山の質問に「3000くらい?」「5000くらいありそう」と答える子どもたち。

「実は2万ほどあると言われています。ですが20年後、それらの多くはなくなっていると言われています」と中山。
Society 5.0社会の到来、AIの発達でこれまで当たり前だった職業がなくなり、新しい職業が生まれます。変化が目まぐるしい、予測不可能な時代を生き抜くには、しっかりと自分自身で考え、調べ、言葉にしてアウトプットする能力を高めていく必要があります。

中山「それではここで、実際どんな風に考えて仕事を選び、何を目指しているのか、大人の人たちに聞いてみましょう」

地域の大人に話を聞いてみよう。
自分の未来を考えるきっかけづくり

いよいよ、今回の授業のメインとなる時間です。こゆ財団に在籍する新富町地域おこし協力隊の4人、移住してきた新メンバー1人と教育実習生2人という7人の大人から、自身のキャリアに関する話を聞き、その上で生徒から質問をします。

「セレンディピティ(偶然や新しい発見があること)を信じて、さあどうぞ」
中山の合図で子どもたちは話を聞いてみたい人の元へ行き、囲んで座ります。タブレット端末でメモを取ったり、熱心に話を聞いた後に聞きたいことを質問したり。1回15分で2回実施し、子どもたちはそれぞれ2人の大人から話を聞くことができました。

◎自身のキャリアについて話してくれた地域の大人たち


岩本脩成さん(新富町地域おこし協力隊3年目)
医療分野のスキルを生かし、栄養価の高い青パパイアの生産とそれを使った商品開発に取り組んでいる。通称「パパイア王子」。


中山雄太さん(新富町地域おこし協力隊3年目)
ローカル映像クリエイターとして、新富町の自然や農業、また農家さんをはじめ素敵な大人たちを撮影し発信している。


福永淳史さん(新富町地域おこし協力隊1年目)

スポーツの魅力を広め、スポーツを活用したまちづくりやにぎわい創出、人々の健康増進に役立つプログラムを構築中。


有賀沙樹さん(こゆ財団メンバー/新富町移住1年目)

昨年度こゆ財団主催の人材育成プログラムに参加し、今年4月新富町に移住。女性も参加しやすい「こゆみらいの学校」を8月末より開催予定。


甲斐隆児さん(新富町地域おこし協力隊1年目)

アートの視点で地域を見つめ、新たな魅力・価値を創造し発信する「ローカルキュレーション」を新富町で実践中。

生徒たちにとって、おそらくは初めて知る仕事の内容であり、初めて聞く大人の目標だったのではないでしょうか。それぞれがタブレット端末から気づいたことや感じたことをロイロノート (インターネット学習支援アプリ)で提出し、感想が集約されます。

同じ地域に住む大人たちの想いを、直接聞いてみるという貴重な体験をした中学3年生の彼ら。

中山「自分のやりたいことを考える時間は、これからたくさんあります。総合的な学習の時間はもちろん、家や普段の時間にもぜひ考えてみてください」

焦らず、ゆっくりと。今日のこの時間をきっかけに、自分の未来を考え、言葉で伝えるチャレンジが始まりました。自分の未来は「自由に」考えていい、ということを忘れずに、これからの時間を過ごしてほしいものです。

         
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